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スムーズに動くが注意点あり! Armベースの「Windows 開発キット 2023」を“実用”する(Zoom編)(1/3 ページ)

» 2023年03月29日 12時00分 公開
[Yukito KATOITmedia]

 ArmアーキテクチャのSoC(CPU)に対応するWindowsアプリの開発を進めるべく、Microsoftがリリースした「Windows 開発キット 2023」。税込み9万9980円と比較的手頃な価格でArmアーキテクチャベースのWindows 11(以下「Arm版Windows 11」)を試せることも魅力である。

 仕事柄、Arm版Windows 11の検証が必要だった筆者もこのキットを購入し、実際にベンチマークテストを敢行した。

 いざ触ってみると、意外といってよいほどキビキビと動く事に驚いた所だが、あくまでもベンチマークテストである。日々の生活、あるいは一般的なオフィスワークで“実用”するアプリを試していない。

 そこで、Arm版Windows 11において実用アプリは“実用”に耐えうるのか、幾つか試していこうと思う。今回は、Web会議アプリにおいて大きなシェアを持つ「Zoom(ズーム)」の動きっぷりをチェックする。

Windows 開発キット 2023 Windows 開発キット 2023は“実用的”なのか……?

テレワークで当たり前となったWeb会議

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、テレワークが広がった。その際に社内外の会議/コミュニケーション手段の1つとして使われるようになったのが「Web会議」である。

 COVID-19の脅威は以前として残っているものの、当初1〜2年と比べると影響は大きくない。そのこともあって、企業や組織によってはオフィス勤務に回帰する動きも見られる。一方で、オフィスにこだわる必要のない業種を中心に、オフィス勤務とテレワークを柔軟に組み合わせられる「ハイブリッドワーク」を採用する動きも活発だ。

 このような社会情勢もあって、オフィス勤務回帰の有無を問わず、Web会議の重要性は衰えていない。むしろ、より増していると考えることもできる。

Web会議 一部でオフィスワークへの回帰も見られる今日この頃だが、Web会議はすっかり定着した感もある

 筆者も普段から、Zoomを使ったWeb会議を行っている。一見すると、Web会議はそれほどPCに負荷をかけないようにも思える。しかし、画面共有や「バーチャル背景」を使いながら会議をすると、想像以上の負荷がかかる

 Windows向けZoomアプリにおいて、「グリーンバックなしの画像のみのバーチャル背景」あるいは「ぼかし背景」を利用する場合の要件は以下の通りとなっている。

  • 第5世代以降のCore i3プロセッサ
  • 第3世代以降のCore i5/i7プロセッサ
  • 第8世代以降のCore i9プロセッサ
  • 8スレッド以上かつ2GHz以上で駆動するAMD製CPU/APU
  • 「Qualcomm Adreno680」以上のGPUを搭載するQualcomm製SoC(※1)

(※1)グラフィックスドライバーを「バージョン27.20.1640.0」以上にする必要がある

 要件にQualcomm製SoCが含まれていることからも分かる通り、現行のWindows向けZoomアプリはArm版Windows 11にネイティブ対応している。ただし、Windows向けZoomアプリのリリースノートをよく見てみると、気になる点がある。

 Arm版への言及がある最後のバージョン「バージョン5.7.0(2021年6月21日リリース)」のリリースノートでは、「Arm版のクライアント(アプリ)では現在、バーチャル背景をサポートしていません」と書かれている。それ以降のバージョンでは、Arm版におけるバーチャル背景対応に関する言及が見当たらないのだ。

 要件側の記載にはQualcomm製SoCが加わっているが、リリースノートには記載がない――今回の検証では、Windows 開発キット 2023におけるバーチャル背景の利用可否もチェックしていくことになる。

要件 グリーンバックなしの画像のみのバーチャル背景(と、ぼかし背景)を使うための要件。きちんとArm64でも使えるように思われるのだが……
要件 Windows版アプリのリリースノートを見ると、Arm版アプリでバーチャル背景機能が使えるようになったという記載がどこにも見当たらない
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