Intelは3月27日(米国太平洋時間)、超小型デスクトップPC「Intel NUC 13 Pro」(開発コード名:Arena Canyon)の製品群を発表した。ベアボーンキットとMini PC(OS込みの完成品)の米国における想定販売価格は340ドル(約4万5000円)〜1080ドル(約14万4000円)となっており、3月下旬から順次出荷が開始されている。
NUC 13 Proは、モバイル向けの第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)のPシリーズまたはUシリーズを搭載しており(※1)、一部は大企業向けの管理/セキュリティ機能「Intel vProプラットフォーム」にも対応する。
ボディーは小型な「スリム」と、少し大きめで2.5インチストレージも搭載できる「トール」の2種類を用意している他、一部のスペックでは組み込み機器で使うことを想定したボディーなしの「ボード」も用意されている。
メモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMに対応しており、最大で64GB(32GB×2)まで増設できる。ストレージはPCI Express 4.0(NVMe)規格の M.2 SSD(Type 2280/Key M対応)と、Serial ATA規格のM.2 SSD(Type 2242/Key B)を搭載可能だ(※2)。
(※1)一部モデルは、組み込み機器用の「PEシリーズ」「UEシリーズ」を搭載(Eの付かないCPUよりも最高クロックが低くなっている)
(※2)PCI Express 3.0 x1またはUSB 3.2 Gen 2x1に準拠するType 2242モジュールと排他
ポート類は、正面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×2(うち1基は常時給電対応)とイヤフォン/マイクコンボ端子を、背面に電源入力端子、HDMI 2.1出力端子×2、有線LAN端子(2.5GBASE-T対応)、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子、USB 2.0 Standard-A端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2を備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort 2.1 Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ボードタイプ以外の製品は、Wi-Fi 6E(2.4GHz/5GHz/6GHz帯のIEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3によるワイヤレス通信にも対応する。
NUC 13 Proのラインアップは以下の通り。製品保証期間は通常モデルが3年間、組み込み機器向けCPUを搭載するモデルは5年間となる。
なお、4月3日時点において日本での展開は特にアナウンスされていない。
Mini PCモデルは、OS、メモリ、ストレージが付属するため、別途ディスプレイを購入すればすぐにPCとして運用できる。
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