PC USERでは、大河原克行氏の連載「IT産業のトレンドリーダーに聞く!」で各社にインタビューを行っており、直近ではVAIO 代表取締役 執行役員社長 山野 正樹氏にお話を伺った。
その中で、山野氏の口から驚くべき情報が飛び出してきた。
詳細は後日公開のインタビュー後編に譲るが、そのトピックを先行してお届けしよう。
リファービッシュPCとは、メーカー保証付き再生PCのことで、各社の製造/診断/修理ノウハウを活用し、リースアップなどの中古PCを再生したモデルを指す。
特にノートPCは経年劣化や利用でへたったバッテリーがリフレッシュされていたり、ストレージのデータをきちんと消去していたり、正規のOSがクリーンインストールされていたりと、安心して購入でき、買ってからすぐに使えるのもメリットだ。
主にリースアップ品でスタートした「IBM Refreshed PC」、個人からの買い取りを主軸とする「NEC Refreshed PC」などが有名だ。当然、新品のモデルより価格が安く、メーカー保証がついているのも魅力である。
現時点では、VAIOが近い将来手がけるということが判明しているのみで詳細は不明だが、どのような形で、どのような内容で、どのようなモデルが用意されるのか、今から楽しみだ。
また、VAIOはPC事業への回帰を行っており、新たにPC周辺デバイスを2023年6月期(VAIOの新年度は6月スタート)に投入していくという。
リファービッシュPCに続き、もう1つのビッグニュースが「VAIO P(VAIO type P)」の復活だ。2009年1月にソニーから発売された「VAIO type P」。ソニー初のAtom搭載PCであり、8型のウルトラワイド液晶ディスプレイで600gを切る(最小構成時)ボディーなどが話題を振りまき、今でも日本だけでなく海外にも根強いファンがいるモデルでもある。
山野氏は“定番”となる新モデル「VAIO F16/F14」「VAIO Pro BK/BM」が順調にシェアを獲得したらという条件付きではあるが、「とがった製品を開発したい」とのことで、その中で「VAIO Pもやりたい」というセリフが出てきた。
取材陣も思わず腰を浮かすほどであったが、14年以上の年月を経てリブートするVAIO Pを見てみたいというPC好きは、意外と多いのではないだろうか。
繰り返しになるが、リファービッシュPCやPC周辺デバイス、そしてVAIO Pに関する詳細は後日公開のインタビュー後編で明らかになる。
改めてPC事業へリソースを集中し、成長フェーズにカジを切ったVAIO。いわば“VAIO第2章”の幕開けはどのような内容になるのだろうか。インタビュー記事を楽しみにしてほしい。
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