動作確認が終わったら、本製品を実際に扉や窓の隙間に通してみて、問題なく開閉できるかどうかを確認する。頻繁に開閉を行う扉や窓であれば、サッシの形状に合わせて両面テープなどで固定するのもよいだろう。
設置にあたってのポイントは、本製品をはわせるのは、あくまでも扉や窓を通過する部分だけに限定することだ。本製品はケーブルとしての耐久性は決して高くないので、根元の部分からカメラ側に至るまで、数mにもおよぶケーブル全体を本製品に置き替えるのは好ましくない。
それゆえ、前後の部分は一般的なUSB延長ケーブルを使い、扉や窓を通過する部分だけ本製品に置き換えるといった具合に、無理のない配線を心がけた方がよいだろう。
なお注意したいのは、本製品は屋外にはわせられるといっても、防水機能があるわけではないことだ。そのため実際の設置にあたっては、コネクター部分を中心に防水加工を施す必要がある。
筆者の場合、引き出した先がベランダで、雨が直接かかる恐れがなかったため、ケーブル全体をモールに通すだけにとどめたが、必要に応じてモールの先端をエアコンパテでふさいだり、モールを使わずに絶縁テープで巻いたいするなどの対策は必要だろう。何せコネクターを乗せる基板部分がむき出しなので、このあたりは適切に対応したい。
いずれにせよ、屋外への設置にあたって本格的な配線工事が必要となると、電気工事士の資格が必要になる場合もあり、その時点であきらめてしまうケースも少なくないはず。扉や窓を通じての手軽な配線を実現できる本製品は、そういった工事を手配する前に、自力で試してみるのはぴったりのアイテムと言えそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.