ネットワークカメラを屋外に設置する場合、電源回りの配線をどうするかは悩みごとの1つだ。映像自体はWi-Fiで伝送されるにしても、給電をケーブルで行うカメラであれば、宅内から屋外に配線する方法がなくては、設置そのものが行えない。ここで詰んでしまって利用をあきらめた人もいるはずだ。
最近はこうしたニーズに対応するために、バッテリーを搭載したネットワークカメラも増えつつあるが、手持ちのネットワークカメラに有線での電源供給しか選択肢がないのであれば、今回紹介するUSBフラットケーブルを使ってみるのは1つの手だ。実際に設置してみた筆者の例をお届けしたい。
今回紹介する製品は、PCの内部配線に使われるようなフラット構造を採用したUSB延長ケーブルだ。厚みが1mmもない薄型ゆえ、扉や窓の隙間も問題なく通すことができる。これならば住宅の外壁に穴を開けるなどの工事をしなくとも、屋外へ配線を引き出すことができる。
もちろんこの場合、カメラがUSBで電源を供給するタイプであることが前提となるわけだが、有線で給電するネットワークカメラは、本体側かコンセント側か、そのどちらかがUSB規格のコネクターを採用していることが多い。そこにこの延長ケーブルをうまく組み合わせれば、通常では通せない隙間への配線が可能になるというわけだ。
パッケージにはフラットケーブル本体と、両端に取り付けるコネクターが付属する。コネクターの根元はクリップ状になっており、起こした状態でフラットケーブルを差し込んでパチンと留めれば、それだけで利用可能になる。
ちなみに今回のケーブルはシリーズ展開しており、L字コネクターを採用したモデルなどもあるので、目的に合わせて買い求めるとよい。
ケーブルの裏表などの情報はパッケージにも一切書かれておらず、マニュアルも省かれているため、ケーブルをつないだらまずはきちんと給電できるかをチェックしよう。Amazonでは同じ製品を複数の業者が販売しているので、中にはケーブルの表裏や組み立て方法についてきちんと明記している製品があるかもしれない。
これらの組み立てが完了したら、ネットワークカメラのUSBケーブルを延長する形で本製品を接続し、きちんと動作するかを確認する。データ通信を行うのではなく電源を供給するだけのため、そう大きな問題はないはずだが、一旦設置してから動かないとなると配線からやり直しになるので、まずは室内にあるうちにきちんと動くかを確認しよう。
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