まず有線接続から見ていこう。本製品はUSB Type-CケーブルでPCなどのデバイスと接続する。HDMIポートはないので、有線接続はUSB Type-C一択だ。ちなみにUSB Type-Cポートは2基あるが機能差はなく、どちらを使っても接続できる。
本製品は背面中央にポートがある関係で、ケーブルは背面から見ると右方向、つまり正面から見ると左方向に伸びる構造になっている。伸ばす向きを変える場合に使うのが前述のケーブルクランプなのだが、モバイルでの利用では外れかねないこともあり、やや野暮ったい印象を受ける。
ディスプレイは有機EL、またDCI-P3のカバー率は100%で発色はかなり鮮やかだ。画面がグレア調であることも影響しているだろう。視野角は十分に広く、斜め方向から見ても暗くなることはない。
さて本製品の有線接続時における特徴の1つに、2基のUSB Type-Cポートを使ったパススルー給電に対応することが挙げられる。これは本製品を45W以上のUSB Power Delivery(PD)対応の充電器に接続することで、本製品を経由してノートPCやスマホなどのデバイスを充電できる機能だ。
もっともこの機能、本製品から出力できるのは最大25Wまでという制限があるので要注意だ。一般的なノートPCの中には、30W以下だとUSB PDによる給電を受け付けない製品も多く、また受け付けたとしてもバッテリーの減りの方が早く、残量が回復しない場合も少なくない。
従ってこのパススルー充電機能は、スマホやタブレットなど、20W程度で問題なく充電できるデバイス専用とみなした方がよさそうだ。ノートPCについては、本製品経由で接続した時にバッテリーが増えるのか増えないのか、利用に当たっては事前にきちんとチェックしておくべきだろう。
OSDメニューについても見ていこう。OSDメニューは本体右側面にあるボタン類で操作する。項目は輝度/コントラスト/色温度などかなり控えめだが、ブルーライトカットなどトレンドの機能も用意されている。なおメインメニューを表示させずにジョグダイヤルを操作することにより、音量調整を行えるショートカットも用意されている。
次に無線接続を試してみよう。
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