本製品のベースとなった「RICOH Portable Monitor 150BW」は、アクセスポイントを介して最大5台の本製品に接続できるなど、機能的にはやや極端なイメージがあったが、本製品は個人ユーザーが求める機能に絞り込むことで、価格はそれなりにお高いものの、製品は最先端のハイエンド仕様という、PFUのイメージにマッチした製品に仕上がっている。
そうしたことから、本製品でポイントとなるのは、やはり税込み7万9200円(同社直販のPFUダイレクト価格)という実売価格だろう。この価格は、画面サイズだけで考えれば、現行の15.6型のモバイルディスプレイの2〜3倍に相当するからだ。
本製品のさまざまな付加機能を考えると、この価格は妥当に感じるし、また2年という保証期間の長さを考えても十分メリットがあるだろうが、移り変わりが激しいモバイルディスプレイというジャンルにおいて、妥当か否かとは関係なく、あまり大きな投資はしたくないというユーザーも多いはず。そこでどう折り合いをつけていくか、ユーザーによって判断が変わるところだろう。
なお本製品は、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」や高級キーボード「HHKB」といった同社製品と組み合わせて使う機能はないが、かつて同社が富士通の傘下だった時は、同社の電子ペーパー端末「クアデルノ」との連携を可能にするソフトウェアアップデートがリリースされたこともあった。今後そうした方向での機能追加があるかどうかにも注目したいところだ。
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