以前の職場にいた人の影響か、はたまた昔に触ったモバイルPCへの憧れからか、あるいは欲しくても買えなかったPCへの怨念なのか……手のひらサイズのPCへの愛が止まらない筆者。直近ではGPD Technology製のPCだけでも3台ほど購入している。
とはいえ、超小型ノートPCのディスプレイは小さく、表示できる情報量も少ない。調べ物をしたい、メモリカードからデータを吸い上げたい、クラウドストレージに保存しているファイルを移動させたいといったシングルタスクな使い方であれば問題ないが、複数のウィンドウを並べるなどマルチタスク作業には物足りない。
そこで役立つのが外付けのディスプレイだ。外出時でも持ち運びに適したモバイルディスプレイをバッグに入れておけば、どこでも快適な仕事スタイルが完成する。筆者はいくつかの製品を所有しているが、新たに海外クラウドファンディングで「DomyFan」なる製品を149米ドル(約2万1000円)で入手したので、今回はその使用感をお届けする。
DomyFanは、細長い形をしたモバイルディスプレイだ。サイズは387.4(幅)×149.9(高さ)×25.8(厚み)mmで、重さはスタンド込みで1057g。持ち運ぶには重くてかさばる印象だ。
ディスプレイのサイズは12.3型(アスペクト比16:7)と大柄だ。この比率は一般的なアスペクト比16:9とそれほど違わないのだが、本機の両側にあるスピーカーによって、細長い印象を与えるデザインになっている。
解像度はフルHD相当の1920×860ピクセルで、10点まで認識するタッチ操作にも対応している。sRGBカバー率は100%で写真編集にも使えそうだ。リフレッシュレートは60Hzなので、動きの早いゲームプレイには向いていない。
ディスプレイの設定は電源ボタン兼コントローラーになっている「Key」を押し込み、表示されたOSDメニューで行う。音量、輝度、コントラスト、HDRモード、水平/垂直位置、回転角度、エコモードなどの他、色温度は標準のsRGBの他に「暖かい」「クール」を選べ、カスタム設定も可能だ。一般的なディスプレイに用意されている調整機能は一通りそろっている。
付属品は、USB Type-C to USB Type-Cケーブル、USB Type-C to USB Type-Aケーブル、HDMI to ミニHDMIケーブル、取扱説明書、そして特典の専用ポーチ(巾着)だ。必要なものはほぼ入っているので、手元に届いたらすぐに使い始められる。
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