アスペクト比37:10! 「横方向だけフルHD」の12.6型バー型ディスプレイ「LCD12HCV-IPSW」を試して分かったことモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

» 2022年08月18日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 アイティプロテックの「12.6型バータイプ液晶モニター Screen Plus」(LCD12HCV-IPSW)は、バータイプの形状が特徴の12.6型のモバイルディスプレイだ。メインディスプレイの隣に縦置きで並べたり、あるいはディスプレイとキーボードの間に横向きで設置したりするなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができる。

 同社は既に14型のバータイプである「LCD14HCR-IPSW」を2022年リリースしており、それがモデルチェンジするタイミングで新たにバリエーションとして追加されたのが、今回の12.6型モデルということになる。

 9月20日に発売予定の本製品を一足先にメーカーから実機を借用したので、その使い勝手について紹介する。

LCD12HCV-IPSW アイティプロテックの12型ディスプレイ「LCD12HCV-IPSW」。ボディーサイズは約322(幅)×101(奥行き)×21(厚さ)mmある

解像度1920×515ピクセル、アスペクト比37:10の細長ディスプレイ

 まずは、基本的な仕様をざっと押さえておこう。

 画面サイズは12.6型で、解像度は1920×515ピクセルだ。ボディーの横幅は約322mmということで、14型相当のフルHD(1920×1080ピクセル)の画面を半分に切り取ったサイズおよび解像度と考えれば、おおむね正解だ。アスペクト比は37:10ということで、14型モデル(35:10)よりもさらに細長いが、見た目には違いは分からない。

 IPS液晶を採用しており、視野角は上下/左右とも170度、輝度は400ニト、コントラスト比は1200:1、リフレッシュレートは60Hzと、ごく一般的なスペックだ。画面はグレア調で、ノングレアのディスプレイと並べると映り込みがやや気になる場合もある。タッチ操作には非対応だ。

LCD12HCV-IPSW 付属のデスクトップ用スタンドを使って、横向きに設置した状態。アスペクト比は37:10となる
LCD12HCV-IPSW 後方から見たところ。ポート類やOSD操作用のボタンは厚みのある中央部にまとまっている
LCD12HCV-IPSW 横から見たところ。従来の14型は画面がうつむくところまで角度を変えられたが、本製品はほぼ垂直が限界だ
LCD12HCV-IPSW 真上を向けてもバランスをギリギリ保持できる。これは従来の14型と同様である
LCD12HCV-IPSW 縦向きの設置にも対応。ポート配置の関係で厚みのある側のベゼルが向かって左側に来るレイアウトになる
LCD12HCV-IPSW 背面。デスクトップ用スタンドの取り付け位置を変えることで縦向きに設置している
LCD12HCV-IPSW 10月28日に発売が予定されている新しい14型モデル(LCD14HCV-IPSW)とのサイズ比較。本機の方が一回り小さい

 スタンドは搭載しておらず、付属のデスクトップ用スタンドを使うか、本体の左右両端に両面テープで貼り付けるクイックスタンドを用いて立たせる。

 前者はやや大柄ではあるものの安定感は高く、また組み替えることで縦横どちらの向きでの設置にも対応する。後者は横置き限定で、強度も高くないので、使い道は限られる。ただし貼り付けた状態で前者のスタンドを使うこともできるので、常時貼ったままにしておくのもありだろう。

LCD12HCV-IPSW 付属のデスクトップ用スタンド。従来モデルとは構造が変更されている
LCD12HCV-IPSW 従来はシューを取り付け、そこに差し込む構造だったが、本製品はダイレクトに差し込める
LCD12HCV-IPSW デスクトップ用スタンドは、このシューに差し込んで固定する
LCD12HCV-IPSW 縦置きにする場合は、こちらのシューに差し込む構造だ
LCD12HCV-IPSW 両面テープで貼り付けるクイックスタンド
LCD12HCV-IPSW 本体裏の両隅に貼り付けて使用する。はがすと粘着力が低下するので注意したい
LCD12HCV-IPSW クイックスタンドで立たせた状態。ディスプレイとキーボードの間など狭い場所への設置に向いている
LCD12HCV-IPSW 横から見たところ。角度は自由に変えられるが、安定性はそれほどない。あくまで微調整用だ
LCD12HCV-IPSW 持ち歩き時は折りたたんでおける

 続いて、ノートPCとの接続を見ていこう。

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