本機のボディーは薄型軽量ながら、開発段階で米国防総省制定の米軍調達基準(MIL-STD-810G) に準拠した、過酷な信頼性テストを第三者認証機関にて実施し、それをクリアしている。
MIL-STD 810Gには多数のテストがあり、そのうち1つでもクリアしていれば「MILスペック準拠」のようにうたうこともできるが、本製品では具体的な10項目を明記している。
内容も「衝撃/運送時落下」「粉じん」「低圧(高度)」「高温」「低温」「温度変化」「湿度」「振動」「塩水噴霧」「船舶振動」と、実用に即した試験が行われており、安心感が高い。
PCを外に持ち出せば、ひょんなことで傷が付くし、衝撃や振動がかかる場面も多くなる。その都度ボディーが壊れないように気を配っているわけにはいかず、逆に壊れてしまっては仕事が継続できないだけに、頑丈なボディーは非常に頼もしい。
このスリムボディーながら、バッテリー駆動時間が約23.5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)と非常に長いのも特筆できる。バッテリーレポートで容量を確認すると、約74Whもあった。これは、一般的なモバイルPCの1.5〜2倍ほどの容量だ。
それでいて、本体重量を実測したところ、公称値より軽い1.02kgだった。BTOにより増減はあるものの、ほぼ1kgのボディーと言っても差し支えないだろう。
また、ACアダプターが非常に小さいのもポイントだ。本体と同じ薄さ約16.9mmでケーブル込みの実測重量も189gと、PC本体と一緒に持ち運ぶのも苦にならない。
ACアダプターの端子は専用端子だが、本体にはUSB Power Delivery対応のThunderbolt 4/USB Type-C端子も装備しており、60W(20V/3A)以上が出力可能な汎用(はんよう)のUSB Power Delivery対応ACアダプターも利用できる。
BTOでは65Wや100WのUSB PD対応アダプターを選べる他、電源ケーブルも約20cmのショートタイプも用意されているので、適宜変更しておきたい。
続いて、ベンチマークテストで本機の性能を見ていこう。
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