ここからはベンチマークでVivobook Go 15 OLED(E1504FA)の実力を確認していこう。今回試用しているVivobook Go 15 OLED(E1504FA-L1368W)は、CPUにAMD Ryzen 5 7520Uを搭載している。4コア8スレッドのプロセッサで、動作周波数は最大4.3GHzだ。GPUはCPU内蔵のRadeon Graphicsで、メモリは16GB(LPDDR5)、ストレージは512GB(PCI Express 3.0 x2)という構成だ。
なお、同社のノートPCはMyASUSアプリからファンモードを変更することで、若干パフォーマンスを変更できる。今回は全てデフォルトのスタンダードモードで計測した。
まずはCPU性能を測定するCINEBENCH R23の結果だが、マルチコアで「4278pts」、シングルコアで「1090pts」と若干低めだ。とはいえ、シングスコアのスコアは1000ptsを超えているので、Webブラウジングや動画視聴などの普段使いで大きな不満を感じることはないだろう。
次にPCの総合的な能力を測るPCMark 10だが、参考として同じく2023年春夏モデルとして登場した「Zenbook S13 OLED」(Pコア2基4スレッド/Eコア8基8スレッドのCore i7-1355Uモデル)のスコアも掲載した。
Vivobook Go 15 OLED(E1504FA)のトータルスコアは「4117」だ。ブラウザなどの日常的な操作のEssentialsやオフィス系アプリのパフォーマンスを反映するProductivity、写真や動画編集のDigital Content Creationの各項目ともCore i7-1355UのZenbook S13 OLEDを下回る。特にDigital Content Creationはかなり低く、グラフィック性能の弱さが見て取れる。
グラフィック性能を測る3DMarkも見てみよう。Ryzen 5 7520Uは2022年9月に発表された比較的新しいCPU(APU)ではあるものの、グラフィック性能は全体的にかなり低めとなっている。発表時の比較対象もCore i3-115G4(2コア/4スレッド)とエントリークラスを意識したものだった。「Ryzen 7000シリーズだからグラフィックが強い」というわけではないので注意してほしい。
実際のゲームではどの程度になるのか、ベンチマークとしては負荷が高めなFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークで確認した。まずは、軽量品質、解像度1920×1080ピクセル、フルスクリーンという設定で実行したところ「1194(動作困難)」となった。続いて、解像度を1280×720ピクセルに落としてみたが、それでも「1803(動作困難)」だ。カジュアルなブラウザゲームならまだしも、ゲーム用途での利用はおすすめできない。
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