3月に登場した米Adobeのコンテンツ生成AI「Firefly」のWeb版(β)が、7月12日(日本時間)に日本語を含む多言語対応を果たした。
UI(ユーザーインタフェース)の表示言語で日本語を選べるようになった他、コンテンツ生成の指示(プロンプト)も日本語で行える。日本語を第一言語とするユーザーは、より直感的に自身がイメージするコンテンツを生成できるようになる。
現時点で使える日本語対応したツールは、「テキストから画像を生成(Text to image)」「生成塗りつぶし(Generative Fill)」「生成再配色(Generative Recolor)」「テキスト効果(Text effects)」だ。
Fireflyはこれまでは英語による指示のみ対応していたが、日本語によるコンテンツ生成はどの程度の実力を持っているのか。実際に試してみた。
「テキストから画像を生成」は、生成したいイメージを表す単語や文章を入力してイチからコンテンツを生成する機能だ。Fireflyは著作権などの権利関係がクリアになっているとされるAdobe Stockのデータを使った学習モデルによるコンテンツ生成を実現している。
プロンプトは無理をして文章にする必要はなく、加えたい要素の単語を付け足していってもそれなりのものが出来上がる。
英語対応の時点でクオリティーの高い生成が可能だったが、やはり日本語でプロンプトを入力できると創造の幅が広がる(遊びやすいともいえる)。
そんな中で気になるのは、日本語と英語のプロンプトで生成されるコンテンツに差が生まれるのかという点だ。実際に日本語と英語でほぼ同じ内容のプロンプトを用いてそれぞれを生成してみたところ、大きな差は無かった。言語設定によって生成されるコンテンツに差が出るということはなさそうなので、これからは存分に日本語で使い込んでいけそうだ。
「生成塗りつぶし」は、アップロードした画像の中で塗りつぶした(選択した)部分や背景に、生成したコンテンツを書き加えたり、削除できたりする。
今回はフランスのスーパーで見かけた“猫店長”を温泉に招待してみた。
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