プロナビ

Adobeが“プロでも使えて稼げる”コンテンツ生成AIを発表 Creative Cloud向けにコパイロット機能も用意して学習機能も開放本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/3 ページ)

» 2023年03月22日 11時00分 公開
[本田雅一ITmedia]

 クリエイター向けのアプリで知られるAdobe(アドビ)はここ数年、独自のAI技術「Adobe Sensei(アドビセンセイ)」の開発に注力している。その成果は、「Adobe Creatvie Cloud(Adobe CC)」を構成するアプリを通して多くのユーザーに届けられてきた。

 そんな同社が3月21日(米国太平洋夏時間)、コンテンツ生成型AIを活用したサービス群「Adobe Sensei GenAI Services」を展開することを発表した。今後、サービスはさまざまな形で順次展開されて行く予定だが、その第1弾となるのが、画像/イラスト/文章生成AI「Adobe Firefly」である。

 Adobe Fireflyは単純にプロンプトから成果物を得るだけではなく、Adobe CCや「Adobe Document Cloud」「Adobe Experience Cloud」や「Adobe Express」といった各種アプリ/サービスに搭載されるコパイロット機能と連動し、クリエイターがより効率的に成果物を仕上げる機能を提供する。商用利用が可能であることも特徴だ。

Firefly Adobeが投入するコンテンツ生成型AI「Adobe Firefly」は、まずβサービスとして提供される

Fireflyは完全な“商用利用”にも対応

 詳細は後述するが、Adobe Fireflyの大きな特徴として生成したコンテンツを商用利用できることが挙げられる。初期段階では写真/テキストの修飾生成に特化しているが、将来的にはより多くの成果物の生成にも対応する予定だという。

 Fireflyでは、OpenAIの「GPT-3.5」(参考記事)とGoogleの「Flan-T5」の2種類の自然言語AIモデルが使われている。プロンプトに入力した文章を解釈してさまざまな成果物を生成するが、写真(画像)の生成やフォントの修飾に用いられる学習データは「Adobe Stock」で提供されている著作権フリーの素材、あるいは著作権が切れて「パブリックドメイン」となったことが確認されたデータのみを使っている。生成時に指定できるさまざまな「タッチ」「トーン」なども、あらかじめ商用可能なモデルとして用意されている。

 よって、Fireflyを用いて生成した成果物は、全てそのまま問題なく商用利用できる――そういう寸法である。

特徴 Fireflyで使われる学習データは、Adobe Stock上で著作権フリーコンテンツとして提供されているもの、あるいはパブリックドメインであることが確認されたもののみとなる。よって、商用利用しても問題は発生しないという

 将来的に、Fireflyはイラスト、動画や広告デザインなどの生成にも対応する見通しだ。また、オリジナルの成果物を作り出しているクリエイターだけでなく、さまざまなレベルのコンテンツ製作者に、そのレベルに応じたソリューションを提供していくという。

 Fireflyは、まずプライベートβ(ベータ)版として提供される。テストの希望者は3月21日(米国太平洋時間)から募集しており、受付順に順次使用権が付与される。最終的には、Adobe CCを契約している全てのユーザーが利用できるようになる見通しだ。

ベータテスト Fireflyのβテスターは、既に応募できるようになっている。基本的に先着順で利用権が与えられるので、気になる人は早めにサインアップしておくことをお勧めする
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月02日 更新
  1. 「Chromebook Plus」って何だ? 「Chromebook」とは何が違う? ASUS JAPANの新モデルを試す (2024年03月01日)
  2. キター! VAIO type Uライクなスライドキーボード搭載の「AYANEO SLIDE」をセットアップしてみた 中年のハートを鷲づかみする外箱も魅力的 (2024年02月29日)
  3. 総務省がCHUWI(ツーウェイ)を「行政指導」 一部モデルで認証の取得漏れなどが判明 当該機種では「5GHz帯Wi-Fi」は使わないように (2023年04月13日)
  4. 最新の光造形3Dプリンタ「UniFormation GKtwo 12K」を使ってみた ビジネスパーソンとして知っておきたい技術 (2024年03月01日)
  5. 初の2TB microSDXCカードがキオクシアから登場! 税込み6.7万円 (2024年03月02日)
  6. NVIDIAの最新GPUをいち早く搭載! 「G-Tune DG」のGeForce RTX 4070 SUPERモデルを検証 (2024年02月29日)
  7. ゲオがGoogle TV搭載「4Kチューナーレス液晶TV」を発売 43型/50型の2サイズで約3.3万円から NetflixやAmazon Prime Videoも視聴可 (2024年02月29日)
  8. VALMOND、タッチスクリーンを内蔵したメカニカルキーボード「VisionBoard」 (2024年03月01日)
  9. エレコムの充電器やキーボード、マウスが最大18.1%もお得に 3月5日まで (2024年03月01日)
  10. 新型「Fire TV Stick 4K」と「Fire TV Stick 4K Max」はどちらを選べばいい? ポイントをチェック! (2023年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー