Fireflyが統合されるアプリ/サービスの第1弾は、以下の通りとなる予定である。
例えばAdobe Expressの場合、「どのような広告主」の「どのような製品/サービス/店舗、サービス」を「どんな機能/ニュアンス/テーマ」で「どのようなスタイルやトーンで伝える」のか、プロンプト(文字列)として入力すると、自動的にキービジュアルを生成する……ことにとどまらず、広告ページの大まかなデザインや広告で使うキャッチコピーまで提案してくれる。
もちろん、これらはそのまま使うことを目的としていない。しかし、デモを見る限りにおいて、企画を立てる上での「コパイロット(副操縦士)」としては十分な品質を備えているように見えた(AIを使った機能を「コパイロット」と称するのは、Microsoftに通じる部分もある)。
テキストからイメージを生成するデモンストレーションのスライド。「Slide profile face and ocean double exposure portrait(スライドのプロファイル 顔と海 二重露出のポートレート)」と入力するだけで、それっぽい画像が生成された
「Firefly」というテキストに「many fireflys in the night, bokeh light(夜のたくさんのホタル、ボケ味のある光)」という指示を出してテキストタイプさせるデモ。結構いい感じに仕上がっていることが分かる同様に、Photoshopの中でテキスト修飾をかけてみたり、Illustratorにスケッチを読み込ませた上でレリーフや整ったベクトルデータに仕上げたりすることもできる。
将来的にはPremiere Proを通して動画にもエフェクトを適用できるようになる。デモ段階ではあるが、今回は夏の風景を撮影した動画を雪景色にするといった機能も披露されていた。
今後の計画では、Premiere ProにもFireflyが実装される予定となっている。このスライドは、既にある動画に対して「change scene to winterday(冬の日にシーンを変えて)」と指示を出した結果、冬っぽく加工されるというイメージであるFireflyを皮切りに、Adobeは今後も生成型AIサービスを拡充していくという。例えば、「会話型サービスの基礎となるデータの生成を助けるツール」など、クリエイティブの範ちゅうを超えた領域への展開も視野に入れているようだ。
FIreflyの実際の利用体験については、βテスト開始次第に詳細にお届けることにしたい。
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