実際に、どれくらい足元が見えるか実験してみた。本製品を地面から120cm程度の高さに取り付け、その真下にゆうパック専用箱「大」(約395×315×225mm/幅×奥行き×高さ)を置き、どこまでカメラに写るかをチェックするというものだ。
結論から言うと、荷物を立てずにそのまま置いた場合、つまり「幅395mm」「奥行き315mm」のどちらかならば、アプリを通じてその存在を認識できる。垂直150度という広い画角は伊達ではないようだ。
ただし荷物を立てた状態、つまり「奥行き225mm」だと、死角に入ってしまい見ることができない。また奥行きがあまりない封筒などを、本製品の足元に立て掛けるように置いた場合も、アプリから見つけることは不可能だ。最近、Amazonはパッケージの簡素化を推進しており、こうしたタイプの荷物は増えているので、これはやや厳しい。
これに対処するには、壁に直接立て掛けることができないよう、足元にブロックやレンガを積むといった極めてアナログな方法に加え、カメラに写る位置をテープなどで囲い、「この範囲内に置いてください」と指定するという手も考えられる。
一番確実なのは、本製品を設置する段階で、本体を15度ほど下向きに取り付けることだろう。そうすれば足元まで完全に映るようになるはずだ。ただしドアベルとして使いづらくなるのでは意味がなく、そのあたりは気をつけたいところである。
余談だが、前回紹介したインドア用のカメラ「Ring Indoor Cam(第2世代)」を本製品の隣に取り付け、どれぐらいまで傾ければ本製品と同じように荷物が写るか実験してみたところ、45度近く下を向けなければ荷物は映らなかった。さすがに一般的なWebカメラの画角とは比べ物にならないことが分かる(Indoor Camは水平115度/垂直59度)。
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