中継器にもなる! Ringのスマートドアホンを強化する「Ring Chime Pro」を使ってみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

» 2022年06月06日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 スマートドアホン「Ring Video Doorbell 4」とともに発表されたのが、同じRingブランドの「Ring Chime Pro(チャイムプロ)」だ。

 市販のTVドアホンは、屋外に取り付けるドアベルと、屋内に設置する本体に当たるユニットがセットになっている。このユニットにはモニター/スピーカー/マイクが搭載されており、ドアベルを鳴らした人の姿と声をモニターとスピーカーで確認しつつ、マイクで応対するというのが基本スタイルだ。

 前回紹介したスマートドアベル「Ring Video Doorbell 4」の場合、スマートフォンないしはスマートディスプレイがこのユニットに相当するが、スマホだと家族が持ち出していて応対できない場合もあるだろうし、音を絞っていたり、マナーモードにしていたり、はたまた自宅が広いせいで、通知音が聞こえない場合もあるだろう。

 つまり、屋内で音を鳴らすための専用装置は絶対に必要であり、そのための製品が、このRing Chime Proということになる。本製品はさらにWi-Fi中継機としての機能も備えているため、玄関先に電波が届きづらい場合の助けにもなる。どのように使う製品なのかを見ていこう。

 価格は税込みで5980円となっている。

Ring Chime Pro Amazonの「Ring Chime Pro」。デザインはいわゆるWi-Fi中継器によく似ているが、それだけにとどまらない複数の機能を備えている。ボディーサイズは実測で約69(幅)×104(奥行き)×28(厚さ)mm、重量は約182.5gだ

導入済みのRingアプリを使って簡単設定

 本体のサイズ感はスマホのそれに近く、厚みはそこそこあり、背面にはコンセントに差し込むためのプラグが用意されている。見た目はモバイルデバイスのようだが、プラグを折りたためない構造からも分かるように、屋内での据え置き利用を前提とした設計だ。

 コンセントに差し込むと、スマホのRingアプリから検出可能になるので、あとは手順に沿ってセットアップを行う。設置場所は壁面のコンセントになるが、なるべく玄関に近いことが望ましい。理由は後述する。

Ring Chime Pro 製品本体。ボディーの大きさは、たばこ1箱に近い
Ring Chime Pro 背面。コンセントに差し込むためのプラグがある
Ring Chime Pro プラグの長さと比較すれば、ボディーの厚みが分かる
Ring Chime Pro 前回取り上げた「Ring Video Doorbell 4」(左)との比較。似た形状だが、本製品は幅があり、背は低い
Ring Chime Pro 横から見たところ。厚みもほぼ同様だ。ボディーカラーが白なのは、廊下の壁面に合わせるためだろう
Ring Chime Pro 廊下のコンセントへと取り付ける。ちなみに天地逆でも動作はするが、常夜灯が上に向かって照らされる格好になるのであまり好ましくない

 本製品はRing Video Doorbell 4などのRing製品とセットで使うため、導入の時点でユーザーのスマホにはRingアプリがインストール済みと考えられる。それゆえ本製品のためだけに新たにアプリをインストールしたり、アカウントを作成したりする手間はかからない。

 実際のセットアップ手順も、既に設定済みのこれらの製品を、本製品にひもづけ直すプロセスが多くを占める。以下のスクリーンショットで確認してほしい。

Ring Chime Pro まずはRingアプリを起動し、新規デバイスの追加から「チャイム」を選択(左)し、本体のQRコードを読み取る(中央)。設置する住所を指定し、続いて名前を付ける。今回は「廊下」とした(右)
Ring Chime Pro 壁面コンセントに差し込み、緑のライトが点滅するまで待つ(左)。既存の2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続(中央)すると完了だ。本製品自体のセットアップはここでいったん終了となる(右)
Ring Chime Pro 同じRingアプリで管理しているデバイスが表示されるので、どのデバイスで検知されたモーションに対してアラートを鳴らすかを設定する(左)。電波の弱いデバイスを選び、本製品経由での接続に切り替える(中央)。今回はドアベル「Ring Video Doorbell 4」を本製品にひもづけ直した(右)

 設定が済んだら、各機能をチェックしよう。

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