7月下旬、複数のメーカーからGeForce RTX 4060 Ti(16GB版)を搭載するグラフィックスカードが登場した。実売価格は8万2000円強から9万4000円弱である。
この16GB版は、5月に発売された8GB版からグラフィックスメモリを“倍増”した上位モデルで、他のスペックは変わりない。よりエントリー寄りのGeForce RTX 4060が6月に登場した際は、様子見の空気もあって「ミドルレンジGPUは、16GB版GeForce RTX 4060 Tiカードが本命」という声が複数あった。
しかし、いざ発売されてみると、本命たるこのカードにも“様子見”の雰囲気が漂っている。あるショップは「問題はやっぱり価格です。グラフィックスメモリが12GBと微減するものの、上位のGeForce RTX 4070カードが9万円台半ばから購入できる状況で、9万円前後の価格設定では、ちょっと選びづらいですよね……」と率直に語る。
別のショップでも「ちょっとこの価格はなぁ、と……。少なくとも7万円台に収まる価格になると期待していた人が多いと思いますが、これで“ミドルレンジ”となると、大容量のグラフィックスメモリを狙っている人以外には刺さらないでしょう」と冷淡だった。
TSUKUMO eX.の店頭に並んだ、MSIの「GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 16G OC」(左)と「GeForce RTX 4060 Ti GAMING X 16G」(右)
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