それでは、まとめていきましょう。
Galaxy Tab S6 Liteは、ペンが欲しいか否かで判断が変わるデバイスです。Androidの分野では目立ちがちな「ベンチマーク結果を価格で割り算」のような価値基準ではまず選ばれない一方、「ちゃんとしたペンがあってなお、リーズナブル」という難題に対しては、おそらく唯一? と思えるぐらい貴重な、良い選択肢です。
ならば本機が、冒頭に述べた「安くて、ペンが良く絵も描けて、日常にも勉強にも使いやすいタブレット」なのでしょうか?
性能への懸念と、コンテンツ消費以外の用途ではまだiPadよりは未熟という、Androidタブレット自体の足かせを考えると、誰にとってもそうだと簡単には言えません。
それでも、有力なアプリがないわけでは全然ありません。価格からくる気軽さや使いやすいペン、OSの工夫も相まって、コンテンツ消費だけでなく、お絵かき/勉強/メモなど、日々の友として広い用途に使っていけるデバイスと言えます。一方で、何もかもが常にサクサク動作してくれないと気が滅入ってしまうような人は、もう少し予算を積んで別の選択肢を求めるのが良いでしょう。
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