コーレルは8月22日、macOS上でWindowsやLinuxを実行できる仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop 19 for Mac」の提供を始めた。今秋に正式版が公開される「macOS Sonoma」へのインストールに対応した他、Macの「Touch ID」を使ったWindowsログイン、印刷機能の強化、UIの刷新といった新機能を追加している。価格は1万400円(税込み、以下同)から。
macOS上でWindowsを動作させる定番ソフトウェアの最新版。今回の新バージョンでは、指紋によるMacの生体認証機能であるTouch IDを使って、Windowsにパスワードレスでログインできるようになった。インターネット印刷プロトコル(IPP)を介して、WindowsからmacOS側に登録されたプリンタも使えるようになった。
さらにApple Silicon搭載モデルにおいて、トラックパッドのマルチタッチジェスチャー機能の改善、画面解像度を変更する際の動作改良による操作性向上を図った。Parallels Desktop自体のアプリケーションアイコンやUIも刷新し、操作性や見た目を改善したという。
他には「VariCAD」「Deswik.CAD」「Vectorworks Vision 2023」といったCADソフトウェアの実行に必要なOpenGL 4.1への対応、地図設計アプリケーション「AcrGIS Pro」の動作パフォーマンス向上、「CentOS 9 Stream」「Ubuntu 22.04.2」「Fedora 38」「Debian 12」といったLinuxディストリビューションの更新セットへの対応といった細かなアップデートも含まれている。
価格はStandard Editionのサブスクリプション(1年間)が1万400円、買い切り版は1万2700円。サブスクリプション(1年間)のみ用意しているPro Editionは1万1700円、Business Editionは1万4700円。
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