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約250台のカメラでデジタルツイン構築 人とロボットが協調――累計4000万台超のPCを作り続けてきた「島根富士通」の生産ラインが進化中(2/4 ページ)

» 2023年09月13日 12時30分 公開
[大河原克行ITmedia]

島根富士通の生産現場をチェック!

 操業から30周年を迎えた2020年10月、島根富士通は次の30年を目指した長期事業方針「SFJ Next 30」を打ち出した(SFJは「島根富士通」の略)。従来からの「現場力」「技術力」「創造力」に加えて、「変動力」と「逆境力」を新たな強みに位置づけ、さらなる進化を遂げようとしている。

 その取り組みは、同社の工場の生産ラインにも反映されており、常に進化を続けている。その様子を写真で紹介しよう。

基板生産ライン

 同社の工場には、LIFEBOOKシリーズを始めとする各種PCのマザーボード/サブボードを生産する「基板生産ライン」がある。ラインは合計で10本あり、24時間体制で稼働している。

 基板には、約1400個の部品が実装される。最も小さい部品は約0.4×0.2mmというサイズで、これを±0.03mmの精度で取り付けていく。1枚の基板からは、PC2台分のマザーボードとサブボードを取ることができるようになっているという。

 各種部品が実装された基板は、画像認識技術を用いた「合否判定」に回される。工程ごとに検査を行い、もしも不良品が見つかった場合はラインから外される。こうして、次の工程に不良品が紛れ込むのを防いでいるのだ。

基板生産ライン全景 基板実装ラインの様子。10本のラインが設置され、24時間稼働している
基板生産ライン最初 基板実装ラインの最初の部分。基板はAGVから自動投入される
基板生産ラインのAGV 基板はAGV(無人搬送車)で運ばれ、先述の通りラインへの投入も自動で行われる
基板生産ライン部品載せ 各種部品を基板に実装する「マウンター」がずらりと並ぶ。基板1枚には約1400点の部品が実装されるという
基板生産ライン部品載せ マウンターが取り付ける部品は、最小で約0.4×0.2mmとなる
基板生産ライン部品載せ 最小の「約0.4×0.2mm」のパーツをボトルに入れたもの。これで1万個あるそうだ
基板生産ライン基板 1枚の基板からは、PC2台分のマザーボードとサブボードを取り出せるようになっている。ムダになる部分を極力なくすための工夫だ
基板生産ライン検査 部品の実装を終えた基板は「実装検査機」で1枚1枚チェックされる。この写真は「OK」となっているので“合格”だ
基板生産ライン監視中 ライン全体の稼働状態は、従業員がモニターを通して常時確認している。ライン上で問題が発生した場合は、すぐに駆けつけてチェック可能だ
基板生産ライン基板折り このロボットは「基板分割収納ロボ」といい、検査に合格した基板を自動的に切り分けて、トレイに入れてくれるそうだ。自社で開発したとのことで、異なる基板にも柔軟に対応できる
できたてほやほや 完成したマザーボードは、次工程である組み立てラインへと運ばれる

 それでは、次はノートPCの組み立てラインに歩みを進めてみよう。

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