「やった! 動いた!」
島根富士通と富士通クライアントコンピューティング(FCCL)共催の「第16回 富士通FMVパソコン組み立て教室」の会場で、無事にノートPCが組み上がった参加者から歓声が相次いだ。
【2022年の組み立て教室の模様】
3年ぶりの開催となった2022年に続き、2023年も8月19日に無事開催された組み立て教室だが、参加対象は小学5年生〜中学3年生とその保護者で、20組の参加者が島根県出雲市にある島根富士通に集合した。
会場となる島根富士通は1990年10月に操業をスタートし、今ではFujitsuブランドのPCを全て生産する中核の工場となる。敷地面積は18万平方メートルあり、2つの生産棟でノートPCやデスクトップPCの生産/修理を中心に、PC関連サービスや独自ビジネスなどを行っている。累計の生産台数は4800万台を超えており(2023年6月現在)、2024年度には5000万台を突破する見込みだという。
同社では「次世代を担う小中学生に社会学習の機会を提供し、パソコンの組み立てや工場見学などを通じてICT技術への興味や関心の育成、および地域への社会貢献を目的に開催する」と狙いを述べており、7組の参加者が島根県から駆けつけた。
本教室は、参加者が事前にWeb限定モデルの14型ノートPC「LIFEBOOK WU-X/H1」と「LIFEBOOK WU2/H1」から選択し、実機を組み立てた後に工場見学やさまざまな体験コーナー、クイズ大会と盛りだくさんの内容でPCと触れ合う。
参加費用はLIFEBOOK WU-X/H1が11万3800円、 LIFEBOOK WU2/H1が9万9800円とお得な価格で、+1万6000円でMicrosoft Officeもバンドルできる(全て税込み)。特に重量が約600g台のWU-X/H1を、この価格で手に入れられるのは魅力だ。実際、参加者20組の内、WU-X/H1を選んだのは15組、WU2/H1は5組だった。
当日はPCの組み立てを前に、FCCL会長の齋藤邦彰さんがあいさつに立った。
「皆さんに組み立ててもらうPCは、新川崎(神奈川県川崎市)で開発を行い、製造はこの島根富士通で行っています。すごく軽量でありながら頑丈で、しかも美しいPCに仕上がっており、島根富士通のマイスターたちが皆さんにその技を伝授します。そのすごさを、ぜひ体験してください」と述べた。
そして土壇場で会長自らの参加が決まったという、PCの組み立てについて「私も組み立てに参加しますが、私の作ったPCだけが起動しないということがないよう、一生懸命頑張ります」と抱負を語った。
実は、同社の大隈健史社長も2022年の同教室で初めてノートPCを組み立てており、2年連続で経営幹部が組み立て教室に取り組んだ形となる。
組み立てるパーツがそろったことで、いよいよ組み立て作業が本格的にスタートする。
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