現地会場では、新しいXREAL Air 2をブースに体験展示していた。ビジネスデーであるにもかかわらず長蛇の列ができており、ARグラスへの関心の高さをうかがい知ることができた。
今回はポータブルゲーミングPC「AOKZOE A1」と接続したXREAL Air 2を体験できた。
確かに前モデルと比べるとテンプル部分が柔らかく、装着時にかけやすいと感じた。装着中の使用感はぐらつかず、ずれることもない。これなら携帯して外出時でも気兼ねなく利用できるだろう。
本体のオープンエアー型イヤフォンについて、東京ゲームショウのような周囲が騒がしい会場にしてはしっかりとゲームサウンドを聞き取ることができた。ただし、低音の質やシネマティックサウンドなどの音の細部に関する評価は難しかったためノーコメントとしたい。
映像に関しては、細かなところまでしっかり見ることができ、「これを使って寝転んでゲームをしたり、動画を見たりしたい」というのが率直な感想だ。
XREAL Air 2は、端末に接続すればディスプレイのミラーリングができるが、バーチャルデスクトップやAR Spaceを使うには、専用アプリ「Nebula」が必要だ。Mac向けにはβ版としてリリースされているが、Windows向けには「近日公開」のまま動きがない。モバイルディスプレイを常に持ち歩く筆者としては、早急に開発していただきたい、と願うばかりだ。
「過去15年の間、タッチ操作するスマホがインターネットの発展をリードしてきたが、これからはARの3次元にフォーカスを当てて技術革新が進んでいくだろう」とシュー氏は話す。
「キーボードやマウス、画面などをタッチするのではなく、空間上で制御する。この技術の移行に最低でも5年はかかると思うが、最終的に現実世界とほぼ変わらないメタバースの世界に置き換わるのではないか」と期待を込めた展望を語った。
「新しい市場、革新的な製品であるため、ARグラスの発展には時間がかかっているが、Xrealではコンパクトなボディーサイズ、手に取りやすい価格、快適な装着感で、多くの人に使ってもらえるよう努力している。日常使いしてもらえるデバイスを今後も開発していきたい」(シュー氏)
※記事初出時、一部製品名が誤っていました。おわびして訂正します(2024年1月7日午後6時00分)。
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