ソニーは10月11日、ゲーミングギアブランド「INZONE」の新製品としてヘッドセット2機種「INZONE H5」「INZONE Buds」を発表した。同日から予約を受け付け、10月27日に発売する。
INZONEはソニー発のゲーミング製品を対象としたブランドで、2022年6月にはディスプレイ2機種とヘッドセット3機種を投入していた。
新製品はヘッドフォンタイプの「INZONE H5」(WH-G500)と、同ブランド初の完全ワイヤレスイヤフォン「INZONE Buds」(WF-G700N)だ。価格はいずれも2万5300円(税込み、以下同)となる。
これら2機種を事前に試す機会があったので、その概要やソニー担当者に聞いた開発のこだわり、製品のファーストインプレッションをお届けする。
INZONE H5(以下、H5)は、ヘッドフォンタイプのゲーミングヘッドセットだ。既存モデルの「INZONE H7」(以下、H7)を順当に進化させたように見えるが、H7は2.4GHzとBluetoothに対応するワイヤレス接続だったのに対し、H5ではBluetoothの代わりに3.5mmヘッドフォンジャックの有線接続を採用している。ドライバーユニットは40mm径ドライバーを採用している。
カラーバリエーションもホワイトとブラックの2色から選べるようになった。H7はホワイトのみだった。
音声を届けるブームマイクは、ソニーの完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM5」で採用しているAI技術を搭載している。高精度ボイスピックアップテクノロジーにより、周囲からプレイヤーの声のみを取り出して相手に伝えるため、コミュニケーションを円滑にするという。
何より大きな改善ポイントは軽量化だ。H7は約325gだったが、H5は65gの軽量化によって約260gとなっている。長時間のゲームプレイでも負担が少なくなる。
内蔵バッテリーによる連続音楽再生時間は最大28時間だ。10分間の急速充電で約3時間の音楽再生も可能だ。満充電は約3.5時間かかる。
ドライバーユニットは40mmだ。H7同様、立体音響に対応しており、FPSなど敵の方向や距離を音で把握するゲームでは重宝するだろう。ハウジング上部のダクトは低域の音を最適化した。爆発音がより迫力のあるものとして再生されるという。ダクトがデザインの一部になっているところも、進化ポイントの1つだろう。
専用PCアプリ「INZONE HUB」を利用することで、プレイヤーの外耳の形に音質を最適化する設定も可能だ。
軽量化にあたり、装着時の安定性を損ねない程度にヘッドバンドの幅を狭くした。さらに音質や没入感を損ねない程度にハウジングを小型化している。とはいえ、ヘッドバンドのクッション部は反発力の低いものを、カップ部表面にはファブリック素材をH7と同様に採用することで、快適性には影響を与えないようにしたという。長時間にわたりゲームプレイするゲーマーに対し、快適な装着感を強く意識しているようだ。
パッケージには、ヘッドフォン本体の他、USB Type-Cケーブル(USB Type-A→USB Type-C)、ヘッドフォンケーブル、2.4GHz USBトランシーバーが付属する。
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