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「GIGA Basic パソコン」と「GIGA Advanced パソコン」って何? 日本マイクロソフトが描く“アフターGIGA”への取り組み(2/2 ページ)

» 2023年10月17日 19時20分 公開
[井上翔,ITmedia]
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学習用端末の「推奨スペック」をは2パターン用意

 GIGAスクール構想では、学習用端末のOSとして「ChromeOS」「Windows 10 Pro(現在はWindows 11 Pro)」「iPadOS」が推奨されているが、複数の調査によるとシェアトップはChromeOS(Chromebook)で、Windows 10/11 Proは2位となっている。3位のiPadOSとの差はわずかだ。

 「端末価格が手頃」「スペックが低くても快適に動作する」といったように、教育用端末においてChromebookのシェアが高い背景としてはコストパフォーマンスの良さへの評価がある。

MMRI MM総研の最新の分析でも、額主要端末におけるChromeOS(Chromebook)のシェアは高い。汎用(はんよう)クラウドツールについても、Google(Google Workspace for Education)の後塵を拝している

 冒頭でも触れた通り、今回の説明会はGIGAスクール構想に合わせて導入された学習用端末のリプレースを視野に入れて行われている。というのも、GIGAスクール構想によって導入された学習用端末のリプレースが、早い自治体(学校)では2024年度(2024年4月)から始まるからだ。文部科学省でも、同年度予算の概算要求において1台当たり4万5000円の端末整備(購入)補助金を盛り込んでいる。

 これを見越して、日本マイクロソフトとしては、現在Windows 10/11 Pro端末を使っている自治体の継続利用と同時に、他OSの端末(特にChromebook)を使っている自治体のWindows 11 Pro端末へのスイッチ(と、できればMicrosoft 365の採用)を狙っているようだ。

 同社によると、学習用端末をとしてWindows 10/11 Pro搭載PCを選んだ自治体(学校)は、児童/生徒が大学生や社会人になった後のことを考えて導入しているのだという。実社会によるWindowsのシェアの高さも、アピールポイントということだ。

シェア 実社会でのWindowsのシェアは高い。ゆえに「学習用端末もWindowsがいいですよ」という論法を取りたいのだろう

 同社では、このリプレースに伴い導入されるであろう学習用端末の推奨スペックと、それに適合する推奨PCを公表した。興味深いのは、使い道に合わせて推奨スペックを「GIGA Basic パソコン」と「GIGA Advanced パソコン」の2種類に分けたことだ。

 児童/生徒用のPCは、両者の違いはメモリと内蔵ストレージの容量にある。

児童/生徒用 児童/生徒用PCは推奨スペックを「GIGA Basic パソコン」と「GIGA Advanced パソコン」の2つに分けた

GIGA Basic パソコン:クラウドメイン

 GIGA Basic パソコンは、メモリが4GB/ストレージが64GBと、現行のGIGAスクール構想における最小要件を満たす構成になる。常にインターネットに接続して、クラウドサービスを使って学習を進めていく学校であれば、これで必要十分であるという判断だ。

 学習用端末のコストをとにかく重視する自治体はもちろんだが、Chromebookからのリプレースも強く意識した仕様となっている。

GIGA Basic パソコン GIGA Basic パソコンの要件を満たす各社のPC

GIGA Advanced パソコン:オンプレミスでのマルチタスクを重視

 GIGA Advanced パソコンは、メモリが8GB/ストレージが64GBまたは128GBと、現状の最小要件を上回る定義となっている。ストレージ容量が2種類あるのは、ストレージが速度の遅い「eMMC規格」から速い「UFS規格」への移行が進むという予想に基づいているという。

 これはオンプレミスの(端末に直接インストールする)アプリを多用する学校を見越して設定したものだという。STEAM教育、プログラミング、画像編集などをマルチタスクで行うニーズに応えられるギリギリのメモリ容量が8GBという判断のようだ。

GIGA Advanced パソコン GIGA Advanced パソコンの要件を満たす各社のPC

 メモリやストレージの容量以外の面は、どちらも推奨スペックは共通で、以下の通りとなる。

  • OS:Windows 11 Pro Education
  • CPU:Celeronプロセッサ(または同等品)以上
  • 形状:コンバーチブル式またはデタッチャブル式の2in1
  • 画面:タッチ/ペン対応の9〜14型
  • カメラ:イン+アウト
  • USB端子:充電対応のUSB Type-C端子×1
  • バッテリー:最長8時間以上の駆動
  • 重量:1.5kg未満
  • キーボード:有線接続できるもの(デタッチャブル式の場合)

 これらのスペックは、現場の教職員からのヒアリングを経て決めたという。学校教育における目的を考えると、このスペックで必要十分ということなのだろう。

推奨スペック GIGA Basic パソコンとGIGA Advanced パソコンの推奨スペックをまとめたもの。紛失が多いことから、ペンを多用する場合はペンを収納、あるいはくくりつけられる構造を備えるものがいいという
推奨スペック 今回の推奨スペックは「マイクロソフト認定教員」などからのフィードバックを踏まえて決定していったという
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