Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 3」発表 生成AIを活用してパフォーマンス向上

» 2023年10月25日 11時31分 公開
[田中聡ITmedia]

 Qualcommが10月25日、スマートフォン向けの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Gen 3」を発表した。

Snapdragon 8 Gen 3 Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 3」を発表した

 Snapdragon 8 Gen 3は、生成AIに注力して設計されたハイエンドプロセッサ。世界初をうたう、最大100億のパラメーターを持つ生成AIモデルをサポートするAIエンジンを搭載している。Qualcomm Hexagon NPUは、Snapdragon 8 Gen 2と比較してAI推論をする際のパフォーマンスが98%高速になり、ワットあたりのパフォーマンスは40%向上しているという。

 Kryo CPUはSnapdragon 8 Gen 2からパフォーマンスが30%向上、電力効率が20%向上している。Adreno GPUはグラフィックスレンダリングが25%高速になり、GPUの電力効率が25%改善されている。

 カメラで使用するISP(イメージシグナルプロセッサ)のQualcomm Spectraでは、AIによって写真や動画をリアルタイムで生成できる。また、生成AIを活用して音声でカメラを起動したり、動画を編集したりできるという。AIによって、暗所でも鮮明な動画を撮影できる「ナイトビジョン」もサポートしている。

 ゲーム機能に注力した「Snapdragon Elite Gaming」については、モバイルでは初だという「Unreal Engine 5.2」をサポートしたこで、ハードウェアアクセラレーションレイトレーシング機能が40%を向上。より高い没入感が得られるとしている。ディスプレイのリフレッシュレートは最大240Hzに対応する。

 「スタジオ品質」をうたうオーディオ機能もサポートする。Qualcomm Expanded Personal Area Network Technology(XPAN)により、部屋から部屋に移動しても、Wi-Fi経由で中断せずにロスレスオーディオを再生する。さらに48msの低遅延サウンドをも特徴としている。

 Snapdragon X75 5Gモデムは下り最大10Gbps、上り最大3.5Gbpsをサポート。こちらもAIを活用することで、より高速かつ電力効率がの高い動作や位置精度を実現するという。Wi-Fi 7とBluetooth 5.4もサポートしている。

Snapdragon 8 Gen 3 Snapdragon 8 Gen 3の主な特徴

 Snapdragon 8 Gen 3を搭載したフラグシップAndroid端末が今後数週間以内に発売される予定。ASUS、Honor、iQOO、MEIZU、NIO、Nubia、OnePlus、OPPO、realme、Redmi、RedMagic、ソニー、vivo、Xiaomi、ZTEがSnapdragon 8 Gen 3を採用する見込み。

Snapdragon 8 Gen 3 Snapdragon 8 Gen 3搭載デバイスが年内に発売される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月01日 更新
  1. なぜ「データ通信できないケーブル」が必要? エレコムの充電専用ケーブルについて語りたい (2026年08月31日)
  2. WindowsでもローカルLLMが快適に? 開発中ビルドで見つかった「AI向けメモリ割り当て機能」の正体 (2026年08月31日)
  3. Keychron「Nape Pro」販売開始! Stream Deckボタン搭載マウスやバッテリー交換可能なマウスも! (2026年08月31日)
  4. 新型「Mac mini」「Mac Studio」の“数字”を読み解く――驚異のAI性能と、日米価格設定のからくり (2026年08月28日)
  5. 高価なGPUを燃やしたくない! 異常検知アダプター&電源チェッカーが飛ぶように売れる理由 (2026年08月29日)
  6. スマホと2台持ちしたい! 円形ディスプレイが魅力のデジタルオーディオプレーヤー「FIIO Snowsky DISC」を試す (2026年08月27日)
  7. 80%レイアウトキーボード「Keychron K13 Max」が20%オフの1万5136円に (2026年08月31日)
  8. Z.aiが320Bのモデル「GLM-5.3-Flash」を発表/OpenAIの自社チップ「ハラペーニョ」の性能が明らかに (2026年08月30日)
  9. レトロゲーム機風なのにAAAタイトルが動く、Ryzen 7 H255搭載ミニPC「ACEMAGIC Retro X3」を試す (2026年08月27日)
  10. 約63gの軽さと高輝度で快適! 4万円台で視度調整もあるスマートグラス「VITURE Pro 2」と8万円台のBeastを比較 (2026年08月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー