Googleの新型スマートウォッチ「Pixel Watch 2」はどこが変わった？ 試して分かったこと：今どき！ 買いどき！ デジモノ道案内！（2/3 ページ）

[山本竜也，ITmedia]

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生体センサーの改良と新設でストレスマネジメント機能も利用可能に

　外観上はあまり変化を感じられないPixel Watch 2だが、機能的にはいくつかの変更が行われている。

　まず1つは、皮膚温度の計測に対応したことだ。といっても、24時間体温を計測できるわけではく、睡眠中の皮膚温度を計測し、平常時から高めになった低めになったという相対値を表示する機能となる。なお、この「平常時」の皮膚温度を計測するために三晩分の計測データが必要となる。

　睡眠中の皮膚温度の変化を見ることで、例えば普段よりも皮膚温度が高めになっている場合など、自分では気づいていなかったような体の不調に気がつける可能性がある。

計測データは、Fitbitアプリで確認できる。「36.1度」などの体温を示すものではなく、普段からどれくらい高め／低めという相対温度を示す機能だ。

　もう1つ追加されたのが、身体反応（ストレスの兆候）の検知だ。新しい継続的皮膚電気活動（cEDA）センサーを利用し、心拍数や心拍変動、皮膚温度からAIでストレスの兆候を読み取るというもの。身体反応を検知すると通知が送信されるので、そのときの気分を記録して後から振り返ったり、リラックスのための呼吸エクササイズを促されたりする。

ストレスの兆候を検出すると通知が来るので、そのときの気分を記録する

　この通知に気がつかなかったとしても、気分の記録は後からFitbitアプリからも行える。

通知に気がつかなかったとしても、後からアプリ上で登録することも可能だ

　他にも、エクササイズの自動検出にも対応した。ランニング／ウォーキング／屋外サイクリング／室内サイクリング／トレッドミル／ボート漕ぎ／クロストレーナーの7種類のみだが、しばらく運動を続けていると、記録を開始するかという通知が出るので、トレーニングを選ぶと開始時にさかのぼって記録が行われる。

運動を始めてしばらくすると、記録を開始するかの通知が出る。運動しているかどうかは心拍数の変化で判断しているようだ

運動中の画面も改善されている。これはスピニング（室内サイクリング）での画面だが、ウォーキングでは歩数の表示、ランニングではペースも確認できるようになった

　エクササイズの終了も、終了後数分すると自動検知され通知してくれる。初代Pixel Watchでは、計測を切り忘れて翌日運動しようとしたらずっと計測中だったということが何回かあったので、この機能は素直にうれしい。ただ、通知が来るだけ自動で終了はしないので、その点は注意が必要だ。

心拍数が落ち着いてしばらくすると、記録を終了するかの通知がくる。単に一休みしているだけならそのまま継続することも可能だ

　この他、GmailやGoogleカレンダーアプリも利用可能となったが、これはPixel Watch 2向けというわけではなく、初代Pixel Watchでも利用できる。どちらのアプリも、Google Playからインストールを行う。