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ソニーがAP通信と「来歴記録カメラ」の実証実験を実施 「α1」「α7S III」「α9 III」に来歴記録機能を実装へ

» 2023年11月22日 17時20分 公開
[井上翔ITmedia]

 ソニーは11月22日、米Associated Press(AP通信)と共同でカメラで撮影した撮影画像の真正性を証明する技術の実証実験を実施したことを発表した。同社は2024年春をめどに、レンズ交換式デジタルカメラ「α1」「α7S III」「α9 III」の3機種に写真への電子署名添付(来歴記録)機能を追加する方針だ(※1)。

(※1)ソフトウェア更新によって対応。ただし、当初は一部の報道機関限定で展開する可能性あり

両社のロゴマーク

 ソニーとAP通信では、AP通信で利用するソニー製カメラにハードウェアチップセットを通して電子署名を付与する機能を実装し、複数回に渡り実証実験を実施した。最新の実験(2023年10月)では、写真の真正性証明をAP通信の画像納品ワークフローで行ったという。

 ソニーでは、このワークフローで使われる「Photo Mechanic」の開発元である米Camera Bitsと連携し、メタデータの編集プロセス全体を通してデジタル署名を保持できる仕組みも開発した。

 ソニーは、米Adobeが主導して設立された「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」にステアリング(主導)メンバーとして参画している。同社は今後も写真の真正性を証明する技術などの開発を加速し、報道分野の支援や社会的課題の解決に向け、一層取り組んでいくとしている。

対象の3機種 電子署名の添付に対応する予定のα1(左)、α7S III(中央)、α9 III(右)。ただし、注にもある通り、当初は一部の報道機関限定で対応ソフトウェアを配信する可能性があるという

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