ハンドルと自動展開スタンドで楽々移動! 新感覚の大画面液晶一体型PC「HP ENVY Move All-in-One 24」を試す実はファンレス(1/3 ページ)

» 2023年12月18日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 日本HPから登場した「HP ENVY Move All-in-One 24」は、23.8型液晶ディスプレイを一体化した、いわゆる「オールインワン」タイプのデスクトップPCだ。ハンドルと内蔵バッテリー、自動開閉スタンドを備えることで、カジュアルに移動して使うことができる新感覚PCに仕上がっている。直販価格(税込み、以下同)は22万円からとなっているが、12月31日まではキャンペーンで2万2000円引きの19万8000円から購入できる。

 今回、12月18日時点で販売中の「スタンダード(標準構成)モデル」の実機を入手したので、レビューしていく。

HP ENVY Move All-in-One 24 HP ENVY Move All-in-One 24は、ハンドルとバッテリー、自動開閉スタンドを搭載しており、カジュアルに移動して使えるというこれまでのディスプレイ一体型PCにはない特徴を備える

 本製品の特徴は、何といっても「カジュアルに持ち運べる“大画面”一体型デスクトップPC」であることだ。

 液晶ディスプレイ一体型PCにバッテリーを内蔵するという発想は過去にも例はあるが、持ちやすいハンドル自動で展開/収納されるスタンド付属のワイヤレスキーボードを収納できる背面ポケットを備えることで、好きな時にサッと移動できるポータビリティーを確保している。ディスプレイはマルチタッチ操作にも対応する。

 幅広い用途でストレスなく運用できる、ユーザビリティーの良さを備えていることが大きな魅力だ。

背面 ハンドルとポケットを搭載したボディーは、すっきりと洗練されたデザインが印象的だ。サイズはスタンド込みで約552.3(幅)×366.6(高さ)×148.6(奥行き)mmとなっている
持ち運びもしやすい 本体の重量は約4.1kgと、決して軽いとはいえない。しかし、専用設計ゆえのバランスの良さもあって、ハンドルのみを持ってスムースに持ち上がる。強度的な不安も感じなかった

 自動展開/収納スタンドの仕組みはシンプルだ。底部が設置面に触れて底部のピンが押し込まれると、それに連動し、通常は本体底部に沿った向きに収まっている板上のスタンドが90度回転して本体を支えるようになっている。

 内蔵バッテリーは6セルで、Windowsの「バッテリーレポート」によると定格容量は83Whと、大きい画面に見合ったものが搭載されている。公称の駆動時間(※1)は最長で約4時間だ。

(※1)「MobileMark 25」による

 部屋間を移動して使う際に、ちょっとした作業ならACアダプターは不要なので、使う時だけ、使いたい場所に持っていって使うというスタイルで使いやすい。

自立スタンドが展開/収納される様子
ピン スタンド底面のピンが押し込まれることで、スタンドが回転して“接地”できるようになる。逆に、ハンドルを持って持ち上げると、ピンが戻されてスタンドが収納される
バッテリーレポート バッテリーの公称駆動時間は最長約4時間で、搭載バッテリーの容量は約83Whだ
ACアダプター 電源(ACアダプター)は外付けとなる。出力は最大90Wで、実測でサイズは69(幅)×139(奥行き)×22.5(厚さ)mmだ。重量はACケーブル(3ピンミッキー型)込みで427g(ACケーブル込み)だった

 ワイヤレスキーボードはBluetooth接続で、日本向けモデルには日本語配列のものが付属する。左側にはタッチパッドが付いているので、マウス(ポインタ)の操作も問題なく行える。

 電源は単4形乾電池2本で供給する方式で、本体には試供品の単4形乾電池も付属する。

キーボード ワイヤレスキーボードは日本語配列で、右側にタッチパッドを備える。キーピッチは実測で19(横)×18.5(縦)mmと、ノートPC向けのキーボードよりはやや深めのストロークを確保しており、しっかりとしたクリック感がある
しまえる ワイヤレスキーボードは、背面のポケットに入れて持ち運べる
シェルカバー 本体を汚れやホコリから守るシェルカバーも付属している。ハンドルは外に出せるので、このカバーを着けたまま持ち運ぶことも可能だ

 続けて、ディスプレイを始めとするハードウェア回りをチェックしていく。

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