HP ENVY Move All-in-One 24の特徴を一通り紹介したところで、ベンチマークテストを通して実力をチェックしてみよう。参考として旧世代ノートPC(2018年発売)のスコアも掲載する。
具体的なスコアは下に示す画像をチェックしてほしいが、率直にいうとCore i5-1335Uを搭載するPCとしては控え目なスコアとなっている。しかし、見方を変える都ファンレス設計にしては思った以上に立派なスコアともいえる。
高負荷なテストをしている際も外装の発熱が激しくなるようなこともなく、無理は感じられない。体感的なレスポンスも上々で、2つのコアを使い分けることで高度な電力効率を実現した第13世代Coreプロセッサの電力効率の良さをうまくユーザビリティーに還元した実装といえる。
ちなみに、比較対象の旧世代PCは、高負荷時はかなり耳障りなファンの音が発生する。これにはベンチマークのスコア差をはるかに超える体験の格差を覚える。
PCMark 10に含まれるバッテリーテストで「Modern Office Battery Life」シナリオを実行した結果。満充電から残量5%(強制的に休止状態に入るしきい値)までの駆動時間は4時間15分だったこれまで見てきたように、HP ENVY Move All-in-One 24は、カジュアルに使える「持ち運べる画面一体型PC」という、これまでの画面一体型PCにはない新しい発想で作られたPCだ。
その発想だけで終わらず、ユーザーが実際に運用していく際の快適さもしっかりと追求し、運用上のストレスのない、快適な体験ができるPCに仕上げていることは見事といえる。HDMI入力端子も備えるので、外付け液晶ディスプレイとしても活用できる利便性も見逃せないだろう。
冒頭でも触れた通り、本機の直販価格は22万円からで、12月31日までのキャンペーンを適用すると19万8000円となる。基本スペックだけを見ると割高に感じるかもしれないが、自動収納式のスタンドやファンレス設計など、他の製品にはない付加価値を考えると十分納得できる価格といえる。
普段使いのPCとして、家族などで共用するPC(兼外付け液晶ディスプレイ)として、導入を検討する価値は大いにあるだろう。
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