オーストラリアのシドニーで10月22日(現地時間)まで開催されている複合イベント「SXSW Sydney 2023」では、HPやIntelがブースを構え、新製品を展示している。
スタートアップやクリエイターが集うこのイベントで、HPとIntelは何を展示しているのだろうか……? チェックしてみよう。
そもそも、「SXSW」とは何なのかというと「South by South West(サウスバイサウスウエスト)」の略で、例年3月に米テキサス州オースティンで行われているイベントだ。新しいコンテンツを発表する場、スタートアップ企業などが新しい製品のコンセプトを発表する場、そして音楽フェスとしての場として、1987年から断続的に行われている。
例えば、VRやARなどの新しい技術やコンテンツが展示されるなどして人気を集めており、本場である米国のイベントは、スタートアップやコンテンツ業界にとって重要なイベントとなっている。
SXSW Sydneyは、SXSWとしては初めての“海外版”として開催されたイベントだ。シドニーの「セントラル・ビジネス地区」と呼ばれる中心街にある見本市会場「ICC Sydney」をメインとして、その周辺一帯が会場になっている。日本でいえば、東京都千代田区にある「東京国際フォーラム」を中心に、東京駅や有楽町駅の周辺でも何かのイベントを行っているとイメージすると分かりやすいだろう。
なお、もともとオースティンで行なわれているSXSWはイベント主催者が細かいことまでコントロールしない“緩い”イベントで、わざとそうしたカオスにすることでイベントを盛り上げている。それに対して、今回のSXSW Sydneyはもう少しきちんとコントロールされている感じだ。本国ほどは緩くはないものの、それでも本国のSXSWのイメージを継承したイベントになっている。
そんなSWSX Sydneyにおいて、HPは17型フォルダブルPC「HP Spectre Foldable 17」と、23.8型液晶ディスプレイ一体型(AIO)PC「HP ENVY Move」を日本を含むアジア地域で発売することを発表し、早速披露していた。
展示に先立ち、同社は記者説明会を開催。同社のコー・コン・メン氏(グレーターアジアリージョン副社長 兼 パーソナルシステムカテゴリー責任者)は以下のように語った。
コロナ禍で大きく変わったことは、PCが人々の生活にとって必要不可欠なデバイスになったということだ。既にハイブリッドな働き方は当たり前になり、今後はAIの機能がPCに実装されていくだろう。
そしてPCは、サステナブルな存在になっていく必要がある。我々HPは、そうした製品をお客さまに提供していく。
ハイブリッドな社会において、Spectre Foldable 17とENVY MoveがAIを活用し、そしてサステナブルな未来を切り開くための製品になると強調した。両モデルは、先日行われた「HP Imagine 2023」のイベントレポートでも紹介しているので、参考にしてほしい。
同社の展示会場は、ICC Sydneyの「Tech Innovation Expo」に用意されている。Spectre Foldable 17とENVY Moveを中心に、複数の製品が展示され、注目を集めていた。
SXSWらしく、屋外にはディスプレイと鏡を組み合わせたコンテンツの展示もあり、そこでも同社のPCが展示されていた。
Tech Innovation Expoでは、HP以外にもIntelやAWS(Amazon Web Services)など複数のIT企業が出展している。特にIntelは、ブースを広めに取って“新製品”をアピールしていた。
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