プロナビ

エッジAI対応デバイスを迅速に開発できる「AMD Embedded+」アーキテクチャ登場 Ryzen EmbeddedとVersal Adaptive SoCを活用

» 2024年02月06日 23時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 AMDは2月6日(米国太平洋時間)、統合形コンピュートプラットフォーム「AMD Embedded+」を発表した。本プラットフォームに基づくODM(Original Design Manufacturing)ソリューションの第1弾として、SAPPHIRE Technologyが同日、Mini-ITXマザーボード「VPR-4616-MB」を発売する。

AMD Embedded+ 「AMD Embedded+」は、Ryzen EmbeddedプロセッサとVersal Adaptive SoCを組み合わせたソリューションだ

AMD Embedded+の概要

 AMD Embedded+は、x86アーキテクチャベースの組み込み機器向けAPU(GPU統合型CPU)「Ryzen Embeddedプロセッサ」と、AMD傘下のXilinx(ザイリンクス)が開発した「Versal Adaptive SoC」を併載することが特徴だ。APUとSoCを併載するマザーボード(組み込みコンピュータ)を使うことで、大量のデータ処理(特に推論ベースのAI処理)を行うエッジデバイスの開発にかかるコストや手間を大幅に短縮できるという。

 マザーボードの開発と提供はODMメーカーを通して行われることになっており、デバイスメーカーがデバイスの用途に合った機能を備えるマザーボードを調達(購入)することで、デバイスの開発期間の短縮を図れるという。

概要 AMD Embedded+の概要
想定用途 AMD Embedded+が想定している用途。現場でデータ処理が完結する「エッジコンピューティング」へのニーズの高まりを受けて開発を進めることになったようだ

 Ryzen EmbeddedプロセッサとVersal Adaptive SoCは、PCI Expressバスを介してマザーボード上で“直結”されている。これにより、「高速なデータ処理」と「処理にかかるエネルギー効率の向上(消費電力の削減)」を両立しやすくなっている。

 組み込むデバイスに応じて、マザーボード上に搭載するAPUとSoCは柔軟に変更できる。ただし、ODMメーカーがマザーボードを開発/製造し、デバイスメーカーに供給するという形態を取るため、希望通りの組み合わせを用意できるかどうかはODMメーカー次第ということになる。

接続図 Ryzen EmbeddedプロセッサとVersal Adaptive SoCは、PCI Expressバスで“直結”される。APUとSoCの双方を介して、さまざまなデバイスを接続できることも魅力だという
組み合わせ APUとSoCの組み合わせは比較的自由だ。ただし、ODMメーカーのマザーボードにあらかじめ搭載した上で出荷されるため、希望の組み合わせにできるかどうかはODMメーカーと相談する必要がある
VPR-4616-MB AMD Embedded+に準拠するマザーボードの第1弾として登場する、SAPPHIRE Technologyの「VPR-4616-MB」は、Ryzen Embedded R2314(4コア4スレッド)とVersal AI Edge 2302を搭載している。どちらもミドルレンジクラスの性能だ
Versal AI Edge このマザーボードに搭載されるVersal AI Edge 2302は、エッジでの推論AI処理が得意な「Versal AI Edgeシリーズ」のミドルレンジモデルとなる。ピークパフォーマンスはINT4演算時で53TOPS、INT8演算時で120TOPSとなる
用途に合わせたポートも 用途に合わせた拡張入出力ポートもモジュールとして提供する
ソリューション ソフトウェアとハードウェアの両面でソリューションを提供する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. MacBookに数枚の紙を挟んで持ち運んだだけで、ディスプレイが損傷した……? 薄い紙でも油断できない理由 (2026年09月17日)
  2. 視界から脳みそを拡張する、全部入り「Rokid スマートAIグラス」を試す (2026年09月18日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は“カメラの原点”に回帰する――機械式絞りとAI時代の“真正性”証明技術に見た新生Appleの挑戦 (2026年09月16日)
  4. アイリスオーヤマ、ワイヤレス充電にも対応したエントリー15.6型Androidタブレット (2026年09月18日)
  5. 目玉は“可変絞り”だけではない――「iPhone 18 Pro」を先んじて使って分かったこと (2026年09月16日)
  6. 月額0円でも実力派、文字起こし&要約が無制限のカードサイズAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」を試す (2026年09月16日)
  7. 東プレがゲーミングキーボード「REALFORCE GX1 Plus」新モデルを予告 「ピカチュウ」「博衣こより」「音乃瀬奏」コラボが今後登場 (2026年09月18日)
  8. まるで“狂気の沙汰”──ジョブズ時代のAppleを感じさせる「iPhone Duo」のヒンジと製造工程 (2026年09月11日)
  9. NVIDIAの超解像/フレーム補間技術「DLSS」を体感できるブースはここだ! (2026年09月18日)
  10. 史上初の5日間開催の「東京ゲームショウ2026」が始まる レポート記事まとめ (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー