「URBAN ARMOR GEAR」(UAG)から、第10世代iPad用のトラックパッド搭載Bluetoothキーボード付きケースが登場した。キー配列は日本語JISではなくUS配列ベースだが、高い保護性能を備えつつ、実売価格1万6980円(原稿執筆時/税込み、以下同様)というリーズナブルさが光る一品だ。国内代理店より製品を借用したのでレビューをお届けする。
本製品の初見での印象は、とにかく「ゴツい」ということだ。前回紹介したロジクールの「Combo Touch」と同様、iPad本体をはめ込む樹脂製のケースがあり、その前面と背面をプレートでサンドイッチする構造になっているが、それぞれかなり厚みがある。実際に米国防総省の「MIL-STD-810G, Method 516.6 Procedure IV」規格にも対応しており、耐衝撃性を重視した製品と言える。
本製品はCombo Touchと同様、iPadは側面も含めて保護される。同種のキーボード一体型ケースでは、側面がガラ空きになっていることもしばしばだが、本製品はポートやスピーカーなどの開口部を除けば、側面もきちんと覆われている。こういった点からも、保護性能の高さが伺い知れる。
また珍しい仕様として、背面のキックスタンドをたたんだ状態では、アウトカメラもカバーに覆われることが挙げられる。キックスタンドを展開することで、カメラが初めて外部に露出する構造だ。アウトカメラ部のキズを気にする人にとっては、利点の1つということになるだろう。
接続方式はBluetoothで、それゆえSmart Connectorを採用したモデルと比べてバッテリー残量を気にする必要があるのは、やや不利なポイントといえる。ちなみに側面の前方には、給電用のUSB Type-Cポートが1基隠されている。バッテリーの残量は、「Fn」+「B」キーを押した際の電源ボタンのLEDの点滅回数で見分ける仕組みだ。
重量は実測で654g、iPadを含めると1132gとなる。見た目には重そうなのだが、ほぼ同じ構造のロジクールのCombo Touchとの差はそれぞれ100g弱と、極端に重いわけではない。保護性能を重視して本製品を選ぶユーザーは、ある程度の重さは織り込み済みなはずで、それを差し引けば、むしろ軽量に感じることがあるかもしれない。
ちなみに、樹脂製カバーにiPad本体をはめ込む構造はロジクールのCombo Touchと同様だが、本製品は用いられている樹脂が柔らかめで、着脱は比較的容易に行える。Combo Touchは、iPadを着脱するたびに本体が曲がってしまうのが心配になるほど固めで、頻繁にiPadを着脱するユーザーにはお勧めしづらかったが、本製品であれば許容範囲だ。
それでは、iPadを装着してみよう。
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