プロジェクターの光源はかなり明るく、直視するのは目に良くないが、本機にはプロジェクターの前を人が横切った場合などに投影の明るさを最小限にする「スマートアイプロテクション」機能が用意されている。会議室などで使う場合にはあまり必要はないと思うが、小さな子供がいる家庭で使う場合などには有効にしておくといいだろう。
この他、ChromecastやAirPlayでのキャストに対応したり、Bluetoothスピーカーとしても利用できたりする。天吊りで設置した場合などには有効に使えそうだ。
ちなみに、本機はDolby Audio対応のステレオスピーカーを内蔵しており、小さいながらも迫力のあるサウンドを楽しめる。
動作音はかなり小さく、動画を再生している最中に気になることはないはずだ。本体から1mも離れれば、ほぼ無音といって差し支えないレベルに収まる。発熱も少なめで、約2時間の動画を再生した後の温度は、背面の排気部でも54度ほどだった。棚に設置する場合など、背面を塞がないようにすれば発熱が問題になることもなさそうだ。
税込みで13万4800円という価格を考えると、気軽に手を出しにくい製品ではある。ただ、短い時間ではあるものの使ってみた感想としては、自宅に広い壁やロールブラインドなど映像を投影する場所が用意できれば、気軽にホームシアターを実現できるいいデバイスではないかと思う。部屋を暗くする必要がないというのは、家族のいるリビングなどでも使いやすそうだ。
Google TV搭載なので、あまりビジネス向けという印象はないが、スマートフォンの画面をすぐにキャストできるのは便利かもしれない。もちろん、HDMI接続で通常のプロジェクターとしても利用可能だ。先にも書いたが、部屋を暗くしなくても見やすいのはホームユースだけでなくビジネスユースでもメリットとなるだろう。
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