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「マウスコンピューターはPCの会社である」 小松社長が創業30周年を迎えて断言する理由IT産業のトレンドリーダーに聞く!(3/3 ページ)

» 2024年03月11日 12時00分 公開
[大河原克行ITmedia]
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いい意味でお客さまに驚きを与えたい

―― 30周年の節目に合わせて、コーポレートスローガンを、これまでの「期待を超えるコンピューター。」から、「期待を超えるパソコン!」へと変更しました。この狙いを教えてください。

小松 実は、マウスコンピューターという社名が与える印象も同様ですが、「コンピューター」というと、かなり幅広い分野を指し、どんなコンピューターを作っている会社なのかが分かりにくいのではないかという思いがずっとありました。

 お客さまに対して、当社は「PC=パソコン」にフォーカスしている会社であるということを示したいと思っていました。ただ、社名を変えるとなると、取引先との契約書の変更など、ご迷惑をおかけすることも多いので、スローガンとして、パソコンの会社であるということを明確にしました。

―― 「パソコン」というのはどの範囲までを示していますか。

小松 パソコンやパソコンの周辺機器、そして、サーバのようなものまではパソコンの範囲に入れてもいいと思っていますが、クラウドサービスになるとパソコンの範ちゅうから外れることになります。

 つまりは、基本はハードウェアビジネスということになります。私は、形の変化があったとしても、パソコンそのものはなくならないと思っています。将来はキーボードがなくなるかもしれませんし、マウスとは異なるデバイスで操作することになるかもしれません。また、パソコンそのものが隠れたり、見えない場所が使われたりすることが増えるかもしれません。

 一方で、パソコンをリプレースできるカテゴリーが、将来登場するのだろうかといった疑問もあります。ゲーム専用機やスマートフォンの登場によって、パソコンが無くなると言われた時期もありましたが、eスポーツの広がりの中でゲーミングPCが注目を集めていますし、コロナ禍ではテレワークの浸透とともに、パソコンでなければできないということも多かったといえます。パソコンが先行してイノベーションを生むということが繰り返されてきたように、これからもパソコンが新たな用途を提案しつづけると見ています。

マウスコンピューター 小松社長 30周年 創業

―― ただ、「パソコン」に絞り込むことで事業の幅を狭めてしまいませんか。

小松 その時には変えればいいと思っています(笑)。このコーポレートスローガンは、今は、パソコンにフォーカスするということを明確にしたものであり、将来に渡って、パソコン以外はやらないということを宣言しているわけではありません。今はパソコンを使うユーザーに対して価値を提供し、満足していただくためのビジネスをすることに取り組むという姿勢を明確にしたわけです。

―― コーポレートスローガンでは、「パソコン」の前に、「期待を超える」という言葉を使っています。ここにはどんな意味を込めていますか。

小松 マウスコンピューターのパソコンは、いい意味でお客さまに驚きを与えたい。そういった意味を込めました。購入したパソコンを使っていて、ここまで気を遣って作ってくれているんだという驚きがあったり、コールセンターに連絡をしたら、ここまでサポートをしてくれたといった驚きがあったり……。

 こういったことを実現できる会社になりたいと思っています。お客さまから「やって欲しい」ということをやるのは当然であり、その一歩先を見据えて、お客さまが要望する前に、こちらからサービスを提案したり、「こうして欲しい」ということに対して、それを上回る提案をしたりといったことに取り組みたいと思っています。

 この考え方を、社内のやり取りの中にも定着させたいと思っています。仕事を頼んだら、期待を上回る結果を出してくれたということが社内で多く起これば、それはお客さまにとっても、期待を超えるパソコンを提供することにつながります。

 ちなみに、コーポレートスローガンの最後には、「!」マークをつけています。この感嘆符は、特別なフォントを作って、右斜めに傾けました。パソコンビジネスによって、これからも右肩上がりに成長していくということを示しています。

―― この1年で、「期待を超えるパソコン!」を出すことはできましたか。

小松 どこまでやれば合格ラインなのかという設定がない目標ですから、いつまでやっても、合格点なのかどうかを評価するのは難しいでしょうね(笑)。まだまだ「期待を超える」ものが少ないという反省はありますし、このコーポレートスローガンは、30周年の1年だけの話ではありませんから、これからも継続的に、もっと多くの「期待を超えるパソコン!」の実現を目指していきます。

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