今回購入したモデルはSSDもメモリも搭載されていない構成だったので、ケースを空けてSSDとメモリを搭載する必要がある。まずは底面にある4つのプラスねじを外してケースも外せるようにした。
底面のプラスねじを外したら、あとはケースを上に持ち上げるだけで内部にアクセスできるので、SSDとメモリの換装も簡単に行える。
Intel N100の小型PCはファンレスが主流だが、AOOSTAR R1 N100は3.5インチHDDを2台搭載できるためか、CPUファンと大きなヒートシンクが採用されている。
NVMe SSDとメモリはCPUファンが付いている側の反対にそれぞれスロットが用意されている。自作PCと同じように装着すれば完了だ。AOOSTAR R1 N100は底面に90mm、厚さ15mmのPWMファンが搭載されているが、静音性やパフォーマンス向上のために「Noctua NF-A9x14 PWM」へ換装している。
AOOSTAR R1 N100にはIntel AX201 Wi-Fiモジュールが搭載されており、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2が利用できるしかし、筆者が2024年1月に購入したモデルに搭載されたモジュールには技適(技術基準適合証明/技術基準適合認定)のマークが載っていなかった。本体にもマニュアルにも記載が無かったため、恐らく技適の認証がなされていないと思われる。
今回NASとして利用するため、Wi-FiやBluetoothの利用はそもそも想定していないので、電源を入れる前にモジュールの取り外しを必ず行う必要があるため注意が必要だ。ボディーの中身が詰まっている関係から、カバーを閉じるとアンテナケーブルがマザーボードに接触してしまうため、アンテナケーブルのコネクターを絶縁処理することも忘れず行いたい。
製品ページには2.5G NICを2ポート搭載と記載されており、確かに背面を確認するとRJ-45ポートが2つ搭載されていることが分かる。ただ、採用されているイーサネットコントローラーの情報が一切記載されておらず、NASのようなサーバとして動作させるのであれば、どのコントローラーが採用されているか最低限確認しておきたい。
AOOSTAR R1 N100に後述するNASシステムをインストールした後に、udevadmコマンドを使って確認したところ、ID_VENDOR_IDが「0x8086」、ID_MODEL_IDが「0x125c」であることが分かった。つまり、採用されているイーサネットコントローラーは「Intel I226-V」のようだ。
Intel I226-Vであれば、LinuxのIgcドライバでサポートされているので、新規でLinuxサーバを構築するのであれば、基本的にインストール用イメージをダウンロードしてブートするだけで問題ない。
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