画面は14型で、表示解像度が2160×1440ピクセルの液晶ディスプレイを搭載する。アスペクト比は3:2で、同じ14型のアスペクト比16:9のモデル比べると縦の表示領域が2cmほど長い。縦長の文書やWebページを表示させると同じ大きさならばより多くの情報を、同じ情報量ならばより大きく表示できる。
ビジネス文書はA4縦サイズ基準で作成されていることが多いため、ビジネス作業と相性が良い。キャリブレーションセンサーによる測定結果も良好で、精細かつ見やすい画面でクリエイティブな作業にも適している。
Let's noteシリーズの中では大柄な製品のため、キーボードはゆったりとしたサイズが確保されている。
縦横とも約19mmのキーピッチを確保しているのはもちろん、4つのファンクションキーごとにスペースを設けたり、カーソルキーを少し下げて上カーソルキーの左右を空きスペースにするなど、細かい部分まで配慮されている。中央部が微妙にへこんでいるキーキャップも指を置きやすく、スイッチの感触も良好で、完成度の高いキーボードだ。
キーボード手前には、Let's noteの伝統であるホイールパッドを搭載する。内側のパッドの大きさも十分ある(直径約64mm)ため、複数の指を使ったジェスチャー操作も比較的しやすい。
インタフェースとして、最大40Gbpsのデータ転送、ディスプレイ出力など多用途に使えるThunderbolt 4を2基装備する他、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、有線LAN(1000BASE-T対応)、フルサイズのSDメモリーカードスロット(SDXC、UHS-II対応)など、最近のPCでは省かれがちな端子まで網羅し、別途変換アダプターやドックなどを使わずとも新旧の環境に適応できる。
この端子構成は先代のFV4と共通だが、HDMI端子については、従来の4K/60Hzから4K/144Hz出力ができるように強化されている。
無線通信機能は、Wi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.3を標準装備している。直販モデルでは、カスタマイズで4G LTE対応のWWAN機能も追加できるが、5G対応モデルはまだ用意されていない。
液晶ディスプレイの上部に、フルHD解像度で撮影できる約207万画素のWebカメラ、顔認証対応IRカメラ、アレイマイクを搭載する。
Intel AI Boostを活用することで、効率的なオンデバイス処理による背景ぼかしや顔位置自動補正など、Web会議時に便利な各種エフェクトを省電力で利用できる。Web会議の「話す」「聞く」を快適にする独自の「COMFORTALK」(コンフォトーク)機能も健在だ。ボディーの底部に搭載した大型のボックス型スピーカーは、複数人で会議に参加する場合にも十分な音圧がある。
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