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Core Ultra搭載の「Let's note FV5」を徹底検証 プレミアムモバイルの実力は?(3/5 ページ)

» 2024年04月19日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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アスペクト比3:2の液晶ディスプレイは表示品質も良好

 画面は14型で、表示解像度が2160×1440ピクセルの液晶ディスプレイを搭載する。アスペクト比は3:2で、同じ14型のアスペクト比16:9のモデル比べると縦の表示領域が2cmほど長い。縦長の文書やWebページを表示させると同じ大きさならばより多くの情報を、同じ情報量ならばより大きく表示できる。

 ビジネス文書はA4縦サイズ基準で作成されていることが多いため、ビジネス作業と相性が良い。キャリブレーションセンサーによる測定結果も良好で、精細かつ見やすい画面でクリエイティブな作業にも適している。

photo 14型の液晶ディスプレイはアスペクト比が3:2で、2160×1440ピクセルの表示に対応する。映り込みにくいノングレア仕様だ
photo i1 Display Pro/i1 Profilerの測定結果。輝度は416ニト、色温度も6548KとsRGB標準(6500K)に近く素直な色味だ
photo i1 Profilerで作成したICCプロファイルをColor AC(Phonon氏・作)で表示させた。本製品の色域(実線)はsRGB(点線)とほぼ重なっている

Let's noteシリーズでもっとも打ちやすいキーボード

 Let's noteシリーズの中では大柄な製品のため、キーボードはゆったりとしたサイズが確保されている。

 縦横とも約19mmのキーピッチを確保しているのはもちろん、4つのファンクションキーごとにスペースを設けたり、カーソルキーを少し下げて上カーソルキーの左右を空きスペースにするなど、細かい部分まで配慮されている。中央部が微妙にへこんでいるキーキャップも指を置きやすく、スイッチの感触も良好で、完成度の高いキーボードだ。

 キーボード手前には、Let's noteの伝統であるホイールパッドを搭載する。内側のパッドの大きさも十分ある(直径約64mm)ため、複数の指を使ったジェスチャー操作も比較的しやすい。

photo キーボードのピッチは約19mm、キーストロークは約2mmを確保している。変則的な配置や極端に小さなキーがなく、カーソルキーを半段下げつつ↑キーの左右にキーを配置しないなど、細かい配慮が行き届いている
photo キーボードバックライトも搭載している
photo タッチパッドの脇には指紋センサーを備えている

新旧主要端子を網羅する高い接続性

 インタフェースとして、最大40Gbpsのデータ転送、ディスプレイ出力など多用途に使えるThunderbolt 4を2基装備する他、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、有線LAN(1000BASE-T対応)、フルサイズのSDメモリーカードスロット(SDXC、UHS-II対応)など、最近のPCでは省かれがちな端子まで網羅し、別途変換アダプターやドックなどを使わずとも新旧の環境に適応できる。

 この端子構成は先代のFV4と共通だが、HDMI端子については、従来の4K/60Hzから4K/144Hz出力ができるように強化されている。

 無線通信機能は、Wi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.3を標準装備している。直販モデルでは、カスタマイズで4G LTE対応のWWAN機能も追加できるが、5G対応モデルはまだ用意されていない。

photo 前面部左にスライド式の電源スイッチがある
photo 背面に端子類はなく、排気口が配置されている
photo 奥側からDC入力(ACアダプター)、HDMI出力、Thunderbolt 4×2、ヘッドセット、USB Type-A(USB 3.2 Gen 1)が用意される
photo 奥側から、セキュリティロック・スロット、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、USB Type-A(USB 3.2 Gen 1)、SDメモリーカードスロット(UHS-II対応)、USB Type-A(USB 3.2 Gen 1)、1000BASE-T対応の有線LANが並ぶ

AIによるカメラ効果が利用可能

 液晶ディスプレイの上部に、フルHD解像度で撮影できる約207万画素のWebカメラ、顔認証対応IRカメラ、アレイマイクを搭載する。

 Intel AI Boostを活用することで、効率的なオンデバイス処理による背景ぼかしや顔位置自動補正など、Web会議時に便利な各種エフェクトを省電力で利用できる。Web会議の「話す」「聞く」を快適にする独自の「COMFORTALK」(コンフォトーク)機能も健在だ。ボディーの底部に搭載した大型のボックス型スピーカーは、複数人で会議に参加する場合にも十分な音圧がある。

photo 液晶ディスプレイの上部に約207万画素のWebカメラ、顔認証対応IRカメラ、アレイマイクを搭載している
photo Windows Studio Effectsでアイコンタクトや自動フレーミングなどAIを活用した効果を利用できる
photo マイク効果として、リモート会議のスタイルに合わせた集音性能の最適化やAIノイズキャンセリング、音声認識の強化などの設定が用意されている
photo 内蔵スピーカーについてもAIノイズキャンセリング設定が用意されている

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2024年05月17日 更新
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