MacBook Airとの比較では、CINEBENCHのCPUスコアではR23でも2024でも勝っており、CPU単体のマルチスレッド性能では優位に立っている。ただ、GPUの差が出ているのか、動画のエンコード性能やRAW現像出力ではMacBook Airの方が高速だ。
ただ、AI音声の作成やモーショングラフィックスのレンダリングなど勝っているテストもある。本製品もビジネスレベルや趣味レベルのクリエイティブ作業なら十分にこなせるパフォーマンスを持っている。
静音性も優秀だ。高負荷時でもマイルドな範囲に収まっており、ボディーの放熱もしっかりできている。「静音性優先」設定も用意されており、一般のオフィス作業であれば常時静音かつクールな状態で作業できる。
直販価格は、37万4000円(税込み)からとなっている。高価ではあるが、Let's noteシリーズの最新プレミアムモデルとしてはいつも通りの価格であり、ある意味妥当な価格といえる。
この最新世代ではCPUの進化に伴い、前世代から静音性や発熱を犠牲にせずに大幅なパワーアップを果たした上に、AIを活用したカメラ効果も使えるようになっている。
Let's noteの実績、ブランド力に魅力を感じて導入しているユーザー、特に第11世代Core以前のCPUを搭載した製品のユーザーであれば、生産性向上へのインパクトは大きく、買い替えを積極的に検討してよい仕上がりといえるだろう。
残念ながら原稿執筆時点では在庫切れとなっているが、販売の再開を待ちたいところだ。
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