6月に登場した「Let's note QR4」は、パナソニック コネクトのビジネスモバイルノートPC「Let's note」シリーズに加わった12.4型フリップ液晶ディスプレイ搭載のモバイル向け2in1 PCだ。従来の「Let's note QV8」(2019年10月発売)の後継にあたる。
先行してラインアップに加わっている「Let's note SR3/SR4」同様、旧来のLet's noteとは一線を画すモダンなデザインを採用しており、「Let's note SR4」の2in1 PC版ともいえる製品だ。
タブレットスタイルやスタンドスタイルなどマルチなスタイルで活用できるボディーは約1kg(最小0.964kg)で、Intel最新の第13世代Coreプロセッサによるパワフルなパフォーマンスと、ハイブリッドワーク向けの先進機能を備えるのも魅力だ。
同社の直販サイト「Panasonic Store Plus」で販売される「プレミアムエディション(CF-QR4SSCCP)」ベースの実機を入手したので、その実力を探っていこう。
Let's noteといえば、明るいシルバーのボディーカラーとボンネット構造のイメージが強いが、2022年秋に登場した「Let's note SR」では、すっきりとしたスリムなフォルムを採用するとともに、新しいカラーとなるカームグレイを追加したことで話題になった。
このLet's note QRも、Let's note SRを踏襲した新デザインのボディーを採用しており、カームグレイとジェットブラックの2色で展開する。
カームグレイのボディーは、しっとりとして手になじむ質感の高い表面仕上げが印象的だ。液晶ディスプレイ天面のボンネット構造はわずかに面影を残すのみで、ほぼフラットでスリムなフォルムとなっている。気になる強度については、ボンネットの代わりに内部に設けたリブで補強する構造になっており、100kgfの天面加圧、底面76cm/26方向30cmからの落下など、過酷な試験に耐える頑丈設計は健在だ。
ボディーのサイズは約273.2(幅)×208.9(奥行き)×19.9(高さ)mmで、これはLet's note SRと全く同じサイズにあたる。ジャストA4未満、薄型でフラットなフォルムなので、ブリーフケースタイプのビジネスバッグにも無理なく収まる。
バッテリーはLet's note伝統のカートリッジ式を採用しており、ユーザー自身が容易に着脱できる。標準バッテリーと軽量バッテリー(オプション)の2種類が用意されているので、ワークスタイルによって使い分けたり、スペアを携帯して駆動時間を延ばすなど柔軟な運用が可能だ。
ボディーの重量はモデルによって多少前後するが、評価機(CF-QR4SSCCP)の構成では、標準バッテリー搭載時で約1044g、別売りの軽量バッテリーを搭載した場合は約0.964kgまで軽量化できる。
公称のバッテリー駆動時間は、標準バッテリーで約16時間、軽量バッテリーでは約9.5時間となっている。
標準で付属するACアダプターはコネクターが独自仕様で、出力は65Wだ。実測の重量は電源ケーブル込みで約262gと軽量だ。また、本体にはUSB PDにも対応したUSB Type-C(Thunderbolt 4対応)ポートも備える。USB PD対応の周辺機器を活用した運用も可能だ。
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