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12.4型モバイルPC「Let's note QR」はあらゆる「現場」を意識しまくった新モデルだった隠れた注目ポイントは「USB-A端子」(1/2 ページ)

» 2023年06月08日 06時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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 既報の通り、パナソニック コネクトは6月16日、12.4型コンバーチブル型2in1ノートPC「Let's note QR(QR4)」の店頭モデルを発売する。個人向けモデルのWeb直販価格は34万3200円(税込み)からで、既に予約を受け付けている。

 この記事では、写真を交えつつLet's note QRの特徴を詳しく紹介していく。

QRシリーズ Let's note QRの実機。左は個人向けモデルで用意される「ジェットブラック」、右がメインカラーとなる「カームグレイ」の本体(カームグレイは法人向け限定の「指紋センサーなし」「リアカメラ付き」構成)
コンバーチブル式 天板がコンバーチブル式となっているため、画面を反転させてタブレットとしても使えるようになっている
登壇者 6月6日に開催された発表会に登壇した、田中慎太郎氏(レッツノートプロジェクトリーダー)と山本清高執行役員(モバイルソリューションズ事業部マネージングダイレクター)

あらゆる「現場」を支えるPC

 Let's note QRは、同じコンバーチブル式2in1ノートPCである「Let's note QV」の後継モデルとなる。クラムシェルタイプの「Let's note SR」と基本設計は共通で、コンパクトながらもハイパフォーマンスという特徴も引き継いでいる(今回の発表に合わせて、SRにも第13世代Coreプロセッサ搭載モデル「SR4」が登場した)。

基板と冷却機構 過去の紹介した記事と見比べると分かるが、Let's note QRのマザーボードや冷却ファンはLet's note SRと共通だ。コンパクトなボディーにパワフルなCPUと効率の良い冷却ファンを備えている

 そんなLet's note QRの開発コンセプトを端的に表現すると、「あらゆる「現場」を支えるノートPC」なのだという。具体的には、営業職やメンテナンス職/建設職といった出先での作業や業務が多いユーザーをメインターゲットに据えている。

 「それだけなら兄弟機(SR)でもカバーできるのでは?」と思うかもしれないが、クラムシェルタイプのSRでは、対面商談において相手に画面を見せたり、操作(入力)を求めたりしづらいという課題がある。出張作業をする技術職/建築職では、そもそもノートPCを広げづらいシーンで使いたいというニーズも存在する。

 これらの用途にはタブレット端末がピッタリ……と思いきや、純粋なタブレット端末では処理パフォーマンスに不満を抱えることも多い。とりわけ、現場に赴く建設職の場合、その場でCADアプリを使って図面の確認や修正をするケースもあるため、処理パフォーマンスはかなりクリティカルな問題となりうる。

 業務的にはタブレット端末の利用(併用)がピッタリだが、タブレット端末では処理パフォーマンスが足りない――そんなユーザーの困りごとを解決すべく、Let's note QRは生まれたのだ。

想定4職種 Let's note QRは、出先での作業や業務が多いユーザーを想定しているという。発表会では「メンテナンス職」「建設職」「接客営業職」「製薬営業(MR)職」を想定して機能を紹介していた

パワフルなのに軽量設計 バッテリーも取り外し可能

 Let's note QRは、第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)を搭載している。消費電力を重視する「Uシリーズ(基本消費電力15W)」の他、よりパフォーマンスを求めるニーズに応えるため「Pシリーズ(基本消費電力25W)」を搭載する構成も選べる。

 店頭販売モデルの場合、最上位構成のCPUはCore i7-1360P(Pコア4基8スレッド+Eコア8基8スレッド)となる。法人向けモデルや直販限定の「プレミアムエディション」では、さらにパワフルなCore i7-1370P(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載する構成も選べる。

 パワフルなCPUを選べるとなると、そのパフォーマンスをどれだけキープできるのかという点が気になる。その点、Let's note QRはパナソニック コネクト独自の「Maxperformer(マックスパフォーマー)」を適用し、CPUのフルパワーをより長く保てるように配慮している。

Maxperformer Let's note QRは、最大で合計14コア20スレッドのCPUを搭載できる。自社技術であるMaxperformerを適用することで、そのパワーをより長く引き出せるように工夫している
バッチリ性能アップ 電力効率を重視したEコア(高効率コア)を搭載した効果は大きく、約5年前の「Let's note RZ」と比べると処理性能は約3.1倍、1年前のLet's note QVと比較しても約1.3倍のパフォーマンスを発揮できるという

 パフォーマンスが高いとなると、バッテリー駆動時間も気になる。標準バッテリーを利用した場合、Let's note QRの駆動時間は最長約16時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)となる。これはLet's note QV比で約1.5倍の長さだ。

 Let's note QVは、自分でバッテリーを交換可能な設計となっている。スペアのバッテリーを持っていれば、ACアダプターを装着した状態でホットスワップ(電源を入れたままの交換)もできる。

 使い方次第ではあるが、バッテリーにまつわるダウンタイムを極小化できる着脱式バッテリーはとてもありがたい。

バッテリーパック バッテリーは、ユーザー自らが着脱できる設計となっている
バッテリーパック バッテリーパックは標準バッテリー(下)の他、オプションで軽量バッテリー(上)も用意している。軽量バッテリーは定格容量が50Whから30Whと4割削減される代わりに、重量が約270gから約190gと3割軽くなる

 パワフルでバッテリーも交換できる、2in1ボディーとなると、重量も気になる。標準バッテリーを搭載した場合の本体重量は約1.059kgと1kgを少し超えるレベルに収まっている。

 「軽いと頑丈さが気になる」という人もいるかもしれないが、オフィスデスク(高さ76cm)からの落下試験や満員電車を想定した100kgf加圧振動試験など、一定の頑丈さを担保する試験に合格している。2in1モデルだけあって、Let's note QRの落下試験はディスプレイ面を表にした状態でも行っているという。

軽い Let's note QRの公称重量は1.029kg(標準バッテリー搭載時)だが、発表会場の個体は約1.01kgとより軽量だった。タブレットとノートPCを一緒に持ち運ぶよりも軽いことは明らかで、持ち運びの際に腕や肩にかかる負担を軽減できる
耐久性試験 従来のLet's noteと同様に、Let's note QRも厳しい耐久性試験を通過して世に出ている。落下試験では、ディスプレイ面を表にした状態でも基準をクリアしたという

 無破損や無故障を保証するものではないが、それでもこれだけ頑丈なら、多くのビジネスシーンなら十分だろう。

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