既報の通り、パナソニック コネクトは6月16日、12.4型コンバーチブル型2in1ノートPC「Let's note QR(QR4)」の店頭モデルを発売する。個人向けモデルのWeb直販価格は34万3200円(税込み)からで、既に予約を受け付けている。
この記事では、写真を交えつつLet's note QRの特徴を詳しく紹介していく。
Let's note QRは、同じコンバーチブル式2in1ノートPCである「Let's note QV」の後継モデルとなる。クラムシェルタイプの「Let's note SR」と基本設計は共通で、コンパクトながらもハイパフォーマンスという特徴も引き継いでいる(今回の発表に合わせて、SRにも第13世代Coreプロセッサ搭載モデル「SR4」が登場した)。
そんなLet's note QRの開発コンセプトを端的に表現すると、「あらゆる「現場」を支えるノートPC」なのだという。具体的には、営業職やメンテナンス職/建設職といった出先での作業や業務が多いユーザーをメインターゲットに据えている。
「それだけなら兄弟機(SR)でもカバーできるのでは?」と思うかもしれないが、クラムシェルタイプのSRでは、対面商談において相手に画面を見せたり、操作(入力)を求めたりしづらいという課題がある。出張作業をする技術職/建築職では、そもそもノートPCを広げづらいシーンで使いたいというニーズも存在する。
これらの用途にはタブレット端末がピッタリ……と思いきや、純粋なタブレット端末では処理パフォーマンスに不満を抱えることも多い。とりわけ、現場に赴く建設職の場合、その場でCADアプリを使って図面の確認や修正をするケースもあるため、処理パフォーマンスはかなりクリティカルな問題となりうる。
業務的にはタブレット端末の利用(併用)がピッタリだが、タブレット端末では処理パフォーマンスが足りない――そんなユーザーの困りごとを解決すべく、Let's note QRは生まれたのだ。
Let's note QRは、第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)を搭載している。消費電力を重視する「Uシリーズ(基本消費電力15W)」の他、よりパフォーマンスを求めるニーズに応えるため「Pシリーズ(基本消費電力25W)」を搭載する構成も選べる。
店頭販売モデルの場合、最上位構成のCPUはCore i7-1360P(Pコア4基8スレッド+Eコア8基8スレッド)となる。法人向けモデルや直販限定の「プレミアムエディション」では、さらにパワフルなCore i7-1370P(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載する構成も選べる。
パワフルなCPUを選べるとなると、そのパフォーマンスをどれだけキープできるのかという点が気になる。その点、Let's note QRはパナソニック コネクト独自の「Maxperformer(マックスパフォーマー)」を適用し、CPUのフルパワーをより長く保てるように配慮している。
パフォーマンスが高いとなると、バッテリー駆動時間も気になる。標準バッテリーを利用した場合、Let's note QRの駆動時間は最長約16時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)となる。これはLet's note QV比で約1.5倍の長さだ。
Let's note QVは、自分でバッテリーを交換可能な設計となっている。スペアのバッテリーを持っていれば、ACアダプターを装着した状態でホットスワップ(電源を入れたままの交換)もできる。
使い方次第ではあるが、バッテリーにまつわるダウンタイムを極小化できる着脱式バッテリーはとてもありがたい。
パワフルでバッテリーも交換できる、2in1ボディーとなると、重量も気になる。標準バッテリーを搭載した場合の本体重量は約1.059kgと1kgを少し超えるレベルに収まっている。
「軽いと頑丈さが気になる」という人もいるかもしれないが、オフィスデスク(高さ76cm)からの落下試験や満員電車を想定した100kgf加圧振動試験など、一定の頑丈さを担保する試験に合格している。2in1モデルだけあって、Let's note QRの落下試験はディスプレイ面を表にした状態でも行っているという。
無破損や無故障を保証するものではないが、それでもこれだけ頑丈なら、多くのビジネスシーンなら十分だろう。
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