以上ざっと見てきたが、Amazon認定スタンドでできる機能を一通り網羅しつつ、セール時には3千円台(原稿執筆時の通常価格は税込み4580円だった)で販売されるなどリーズナブルで、しかも不要な時は折りたたんで片付けられるなど、Amazon認定スタンドにない特徴もあり、十分に合格点を付けられる製品だ。
見た目が完全にノーブランド品であり、保証という点では気になるが、少なくとも付属のUSB充電器は国内でPSEマークをきちんと取得しているので、最低限の信頼性は担保できているように思う。
気をつけたいのは、保護ケースを装着したまま充電できるとされている割には、意外とシビアなことだ。今回スマホの充電を試すにあたり、TPU製の保護ケースを付けたまま載せてみたのだが認識されず、充電を開始できなかった。製品ページには厚さ5mm以内、説明書には4mm以内のカバーやケースは付けたまま充電可能と書かれているが、実際にはそこまで余裕はないようだ。
一方で、将来性については要注意だ。Fireの10型モデルについては、2023年発売された第13世代で既にPlusバージョンが消滅しており、近いうちにモデルチェンジが予想される8型モデルについても、このPlusバージョンがどうなるかは分からない。Amazon認定スタンドの後継が発売されないのは、そうした事情が関係している可能性もある。
そのため、現在既に本製品対応のFireタブレットを所有しており、今後数年は使うことを予定しているユーザにはお勧めできるが、次のモデルチェンジでFire自体を買い替える可能性があるユーザーは、あわてて購入せず、もう少し様子見するというのもありだろう。
本製品はFireに限らず、他のスマホでも利用できるので、買ってしまってもつぶしは利くが、今スマホのワイヤレス充電はQiからQi2へのリプレースが始まろうとしており、本製品も1〜2年というスパンで見れば、性能面が物足りなくなる可能性はある。これから購入するのであれば、そういった点については把握しておきたいところだ。
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