SB S&Cブースでは、NEXT GIGAに対応した全OSの端末、つまり「Chromebook」「iPad」「Windows PC」の他、ハイブリッド授業を効率良く行うビデオ会議システム「Poly」ソリューションを展示していた。
興味深かったのは、次年度にiPadで採用が有力視されているモデル「10.9インチiPad(第10世代)」を4台、それぞれにサードパーティー製のキーボードを取り付けて展示していたことだ。
担当者は「純正ではないものだと、どれを選んだら良いか判断しかねる。展示会場の実物で押し心地や丈夫さなどを確認してもらえれば、良い選択ができるのではないか」と語っていた。
ハードからソリューションまで全てをそろえられるディストリビューション企業として、「何を選んだら良いか」「何が自校にマッチするのか」を見極められるよう可能な限りのソリューションを展示し、それぞれのメリットについて説明していた。
「GIGAスクール端末とビデオ会議ソリューションを導入したいのであれば、端末はChromebookにするのか、Windowsにするのかをヒアリングし、日本HPやレノボ・ジャパンなどのデバイスを提案する。どちらもビデオ会議システムに必要なビデオバーを提供しているので、例えば『音が出ない』となったときに、それぞれのメーカーを統一しておけば、1つのメーカーに問い合わせるだけで原因を究明できる。複数のメーカー製のものを導入していると、問題を切り分けながら複数メーカーに問い合わせなければならず、時間がかかってしまう。もちろん、万が一のときには弊社も窓口としてサポートするが、早期解決可能な提案のできるのが強みだと感じている」(担当者)
会場内を歩いていて突如目に入ってきたのが小規模なコンビニだ。よく見るとそこは山崎製パンブース。聞けば、少子化により採算の取れなくなったことで学校から学食事業者が撤退し、その穴を埋めるための「学校コンビニ」事業を展開しているのだという。
特徴としては、セルフレジにより無人で運営できること、来店者が食欲旺盛な年頃ということもあり、ヤマザキデイリーストアなど、限られた店舗にしか置いていない「大盛り」ランチパックを置いていることなどが挙げられる。
コンビニなので、山崎製パンの商品だけでなく、スナック菓子や文房具、カップ麺なども置いており、高校だけでなく、専門学校や大学などでも好評を博している。短い昼休みに、校外のコンビニに走らずに済むのは青春を満喫したい生徒学生にとってありがたいことであるに違いない。
「教育を支援する」と一口に言っても、さまざまな面があると実感させられた。NEXT GIGAがスタートする2025年には、教育現場がどのように様変わりしているのか今から楽しみだ。
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