NPUではなくeGPU側で「Windows Copilot Runtime」を処理 NVIDIAが定義する“RTX AI PC” 2024年後半にプレビュー版が登場COMPUTEX TAIPEI 2024

» 2024年06月03日 18時25分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 米NVIDIAは6月2日(台湾時間)、「COMPUTEX TAIPEI 2024」(6月4〜7日、台湾・台北市)に先駆けて基調講演を開催した。その中で、同社のdGPU(外部GPU)を利用できるノートPCが期間中にメーカー各社から続々と発表される予定であることをアピールしたが、同社はそれらのモデルを“RTX AI PC”と定義している。

 その背景には、SoCに搭載されたNPUで本来行われる想定の処理をdGPU側で処理できるようになる新たな仕組みが米Microsoftと協力して開発されていることが挙げられる。

photo NVIDIAはdGPU搭載PCを“RTX AI PC”として訴求していく

 具体的には、AIプロセッサ(NPU)の利用をソフトウェア開発者がAPIとして呼び出せる仕組みをまとめた「Windows Copilot Runtime」において、小規模言語モデル(SLM)や、外部の情報を用いてSLMを補助する「Retrieval-Augmented Generation」(RAG)の処理を、NPUの代わりにNVIDIAのGPUに搭載されたAI処理向けコア「Tensor Core」で行えるようにするものだ。

 同機能に対応したソフトウェアの場合、AI処理を行う際にSoCのNPUではなくGPU側のTensor Coreを優先して使うようになるはずだ。

 米IntelのCore Ultraシリーズや、米QualcommのSnapdragon Xシリーズなどに搭載されたNPUよりもGPUは高い処理性能が見込めることから、eGPUを搭載したノートPCは、さまざまな面で高速化が期待できる。SoC側のNPUのリソースを他の処理に回せることにもなる。

 NVIDIAは同機能のプレビュー版を2024年後半に公開する予定だという。

 NVIDIAはこうした処理ができるdGPU搭載PCを独自に「RTX AI PC」と定義しており、NPU単体で処理するよりも強力なパワーを発揮できるとして“AI PC”市場にアピールしていきたい考えだ。

photo 基調講演に登壇するNVIDIAのジェンスン・フアンCEO

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月23日 更新
  1. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  2. 上下2画面で作業効率を大幅に高める「InnoView デュアル モバイルモニター」が36%オフの2万8212円に (2026年02月20日)
  3. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  4. 内蔵タッチパッドが変形する「EWiN 折りたたみワイヤレスキーボード」が24%オフの5319円で販売中 (2026年02月20日)
  5. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  6. 音楽生成モデル「Lyria 3」をGeminiアプリに統合 日本語の歌詞にも対応/「ChatGPT」に新たなセキュリティ機能「Lockdown Mode」を導入 (2026年02月22日)
  7. 「UGREEN Revodok USB-C ハブ 6in1」が2000円で買える (2026年02月17日)
  8. 微細な造形を圧倒的な解像度で実現する3Dプリンタ「ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K」が20%オフの7万2798円に (2026年02月20日)
  9. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  10. 「UGREEN ワイヤレスHDMI送受信機」が25%オフの8999円に (2026年02月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年