自宅の自作ハイスペック環境でAI学習が可能に? GIGABYTEが「AI TOP」シリーズ製品群を一挙に投入 Intelの「新型CPU」対応マザーボードもCOMPUTEX TAIPEI 2024(1/3 ページ)

» 2024年06月06日 14時30分 公開
[モリケンITmedia]

 GIGABYTE(ギガバイト)は6月3日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEIに合わせて新製品の発表会を実施した。特に注目を集めたのが「AI TOP」なる新構想だが、それ以外にも注目すべき新製品が複数登場している。

 この記事では、本発表会の模様をお伝えする。なお、発表会や展示会場で紹介されていた製品の日本における展開は未定となっている。

Unleashed. GIGABYTEの発表会のタイトルは「Unleashed.(解き放たれる。)」だった

GIGABYTEの新構想「AI TOP」とは?

 発表会の冒頭、あいさつに立ったエディー・リンCEOはAI(人工知能)について語った。

 プレゼンテーションにおいて引用されたBloombergのレポート(2023年6月)によると、2022年度は400億ドル規模だった生成AI市場は、2032年までに1.3兆円規模にまで成長するという。平均で年率42%という高い成長率で、まさしく“ビッグビジネス”といえる状況だ。

 現在、生成AIはクラウド(遠隔サーバ)ベースのものが多いが、今後は企業内限定のプライベートクラウド、あるいはエッジ(オンプレミス/オンデバイス)で稼働するものも増えるだろう。昨今訴求が強まっている、NPU(※1)搭載の「AI PC」は、オンプレミスの生成AIが普及するきっかけになるかもしれない。

(※1)Neural Processing Unit(ニューラルプロセッサ):AIプログラムでよく使われる推論演算に特化した演算ユニット

 しかし、カスタマイズされた生成AIの利用を巡っては、「技術的な障害」「限られた予算」「セットアップの手間」「セキュリティやプライバシーの問題」「AIモデルの事前トレーニングと更新」といった乗り越えるべき課題もある。

エディー・リンCEO GIGABYTEのエディー・リンCEO
年率42% 生成AIに関する市場は、2022年から2032年までに年率平均で42%の成長するという予測がある
成長曲線 GIGABYTEの見立てでは、2025年にはプライベートクラウドにおけるAIモデルのカスタマイズ利用が普及し、2026年にはそれがエッジで実行されるようになっていくと予測しているが……
乗り越えるべき課題 現状でカスタマイズされたAIモデルを利用するには、乗り越えるべき課題も多い

 そこでGIGABYTEが提案するのが「AI TOP」である。これは“家庭の”デスクトップPCでAIの利用に必要な学習をできるようにするためのソリューション群で、大きく分けると「ユーティリティー」「ハードウェア」「チューター」の3要素からなる。

AI TOP AI TOPの3大要素

AI TOP Utility(ユーティリティー)

 ユーティリティーは、家庭でAI学習をしやすいようにするためのダッシュボードだ。プライバシーに配慮しつつ、シンプルなワークフレームを提供するという。

 利用できる生成AIエンジンは多岐に渡るものの、リリース時点での対応言語は英語のみだという。「せめてフロントエンド(UI)だけでも日本語にできないものですか?」と聞いてみたのだが、発表にこぎ着けたという段階であるためか、他言語への対応については未定のようだ。

AI TOP Utility AI TOP Utilityの概要。「AIトレーニングの再発明」をうたっている
使えるAI 使える生成AIモデルは多岐に渡るが、現時点では英語にのみ対応するという
プライバシー 家庭で使われるということもあり、プライバシーにも配慮している
ノーコード 利用に当たってはコーディング(プログラミング)も不要なので、簡単に使えるという
ダッシュボード ダッシュボードは分かりやすさを重視
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