Apple、生成AI「Apple Intelligence」発表 オンデバイス処理でSiriも大幅進化、ChatGPTとも連携(1/2 ページ)

» 2024年06月11日 03時31分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 米Appleは6月10日(現地時間)、新しいAIパーソナルアシスタント「Apple Intelligence」を発表した。iOS 18やiPadOS 18、macOS Sequoiaのさまざまな場面で、生成AIによる新機能を利用できるようになる。2024年内には、米OpenAIのChatGPTとの連携機能も追加する。

 まずは今夏に米国で提供を始める。対応製品はiPhone 15 Pro/15 Pro MaxおよびM1以降のチップを搭載したMacとiPadとなる。他の言語とプラットフォームについては、2025年にかけて順次提供していくという。

photo

Siriの進化 デバイスの設定変更やアクションも自然な言葉で

 Siriの言語理解能力が向上し、より自然な会話で開いているアプリ上の操作やタスク処理を指示できる。例えば以下のような自然な言葉による指示が使えるようになる。

  • 「Jozが先週シェアしたファイルを見せて」
  • 「妻がこの前送ってきたポッドキャストを再生して」
  • 「友人が前におすすめしてくれた本のタイトルを教えて」
  • 「ニューヨークでピンクのコートを着たステイシーの写真を見せて」→「この写真を目立つように画像編集して」→「これをステイシーの経歴とともに私のメモに追加して」
  • 「ProCameraで瞬間ごとに光跡のビデオを撮って」など
photo Siriを使う場合、画面全体が光るようになる
photo カメラアプリの撮影など、アプリ特有の機能も自然な言葉で指示できる

 会話の文脈も理解できるため、回答に続けて質問するときに「そこ」といった指示語も理解できるという。こうした機能を実現するため、アプリ間の処理(インテント)機能も強化した。

 デバイスの設定変更やアプリ内の機能もSiriに自然な言葉で指示できるようになる。例えば「今書いているメッセージを明日送るには?」など、機能の名前を知らなくても、実行したいことを言葉で表現して実行できるか尋ねられるようになる。

photo 自然な言葉でデバイスの使い方を尋ねて回答を得ているところ

より高度なスケジュール機能など

 Apple Intelligenceは、保存された写真や予定、ファイルなどに加えて、やりとりしたメッセージやメールの内容も情報検索のソースに使う。

 例えば、カレンダーに登録していた会議の時間が変更されたとき、その後に予定していた娘の演劇イベントに間に合うか不安になったとする。Apple Intelligenceは娘が誰なのか、娘から送られてきた演劇イベントの詳細、会議の場所から演劇イベント会場までの交通状況などを把握し、ユーザーに状況を提示できる。

 他にも、以下のような使い方ができる。

  • 「飛行機でやってくる母を迎えに行くのに適した時間は?」→母とのメールのやりとりから、フライトの詳細やリアルタイムの運航状況を照らし合わせて最新の到着時刻を表示する

 Appleは「Apple IntelligenceのおかげでSiriがより強力になり、よりパーソナルになる。これはほんの一例だ。完全なゲームチェンジャーで、2024年はSiriにとって新しい時代の始まりだ」とアピールしている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月19日 更新
  1. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  2. アキバは早くもGWモードに! 20万円購入でゲーミングディスプレイをもらえる大盤振る舞いも (2026年04月18日)
  3. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  4. 複雑な設定不要で高精度な造形ができる3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」が25%オフの2万9999円に (2026年04月17日)
  5. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  6. キングジム、「ポメラ DM250」にクリアパープル筐体採用の特別モデル 500台限定 (2026年04月17日)
  7. IntelがNPU内蔵エントリーCPU「Core シリーズ3」を発表 (2026年04月17日)
  8. 「Jackery ポータブル電源 2000 New」が43%オフの11万9898円に (2026年04月17日)
  9. 新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁 (2026年04月16日)
  10. 「普通の人のためのコンピュータ」はいかにして生まれたか? 「Apple I」から「Macintosh」への軌跡 (2026年04月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年