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法人事業の強化で、100年企業を目指す――「ドスパラ」のサードウェーブが8月に社長を交代 新社長はインテル出身の井田晶也副社長

» 2024年06月19日 17時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 サードウェーブは6月19日、8月1日付の役員人事を発表した。社長兼CEO(最高経営責任者)を務める尾崎健介氏は会長に退く一方で、副社長兼COO(最高執行責任者)を務める井田晶也氏が社長に昇格する。ただし、CEOとCOOの役割分担に変更はなく、企業の代表権は引き続き尾崎氏のみが保有する。

尾崎さんと井田さん 8月1日付で会長に就任する尾崎健介氏(左)と、社長に就任する井田晶也氏(右)

テーマは「Future Unleashed(未来を解放する)」

 サードウェーブは、「ドスパラ」ブランドでPC/パーツ販売店事業を展開している他、「GALLERIA(ガレリア)」「raytrek(レイトレック)」「THIRDWAVE(サードウェーブ)」ブランドで完成品PCの販売事業を展開している。どちらかというとコンシューマー(個人)向けの店舗やPCに強みがあった同社だが、その強みを生かしたビジネス(法人/団体)市場における事業を強化しようと取り組んでいる。

 今回の社長交代は、ビジネス市場における“攻勢”を一層強化するための取り組みの一環だという。

成長 売上高は3期連続で向上している(サードウェーブでは8月〜翌年7月までを会計年度として設定しているため、いわゆる「期末」が毎年7月31日となる)

 AI(人工知能)の普及を背景に、同社では今後もビジネスPCの需要は増加すると見ている。そこでコンシューマーPCにおける柔軟性の高いBTO(Build To Order)サービスや迅速な納品体制を生かしつつ、「ゲーム開発者」「CADデザイナー」「映像制作」の3分野を中心に、ビシネスPCの販売やサービスの提供を強化していくという。

注力3分野 特に「ゲーム開発者」「CADデザイナー」「映像制作」の3分野における販売を強化していくという
コンシューマー コンシューマーPCで培ってきたものをビジネスPCにも生かす

 とりわけ、これらの用途ではグラフィックスカード(独立GPU)を搭載したPC、あるいはAI処理を高速化した「AI PC」へのニーズが高いと予測される。今後は、強いGPUやNPUを搭載するビジネスPCが多数出てくることになりそうだ。

PCの予測 オンデバイスAIへのニーズの高まりを受けて、ビジネス市場ではAI PCや独立GPUを搭載するPCへのニーズは高まると予測される。ある意味で、サードウェーブにとっては得意分野を生かせるビジネスチャンスともいえる
特化型 ビジネス市場では、販売パートナー(ディストリビューター)を通した活動も強化していく他、ソリューションの提供や持続可能なビジネスモデルの追求も行っていくという

 新社長に就任する井田氏は「Future Unleashed(未来を解放する)」という言葉を掲げる。ビジネス市場でのプレゼンスを向上し、「100年先も求められる企業」として飛躍できるかどうか、その手腕に期待したい。

 なお、同社は7月3日にビジネスPCの新製品発表会を開催する。上記の戦略に合致した製品が登場するものと思われる。

井田さん 井田氏は既にCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)搭載の「THIRDWAVE F-14MTL」を使っているといい、快適で便利とのことだ
Future Unleashed(未来を解放する) Future Unleashed(未来を解放する)を掲げ、長い期間で求められる企業を目指すという

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