海外メーカーあるあるですが、本機も例にもれず付属品が豪勢です。
標準ペン、スリムペン、ペンスタンド機能付きケース、K20の左手デバイス、クリーニングクロス、手袋……と、手袋は手のひらからタッチが通りにくくなるようなクッションが入っており、誤爆を防ぐ役割があるようです。
従来は細いペンが無いのが惜しい点の1つになっていましたが、オプションとして用意するどころか付属してしまうのは太っ腹です。ペン自体はおおむねワコム「Pro Pen 2」シリーズに似た形状で、慣れた感じで握ることができます。
本機は海外メーカーの液タブとしては珍しい、10点マルチタッチ対応です。主にペンを使っていないときの作業効率の面で「液タブにもタッチほしい」派の自分にとっては、とてもうれしい仕様です。ところが実際に、Cintiq ProやiPad、Galaxy Tabなどで描いているときのような感覚でペンを使うと、かなりの頻度で手の横側が誤爆してしまいます。
付属の手袋を着けていれば(上の方を操作しようとして腕が触れた際以外は)おおむね大丈夫とはいえ、あまり着け心地が良い手袋というわけでもなく、これを前提にしなくてはならないのはうれしくはないです。
これはどうやら、以下のようなパームリジェクションの処理が上に挙げたデバイスよりも徹底していないことが関係していそうです
試しにペンを持ったような手の形で画面を撫でるテストをしてみると、Cintiq Proではパームリジェクションが働いて無傷、Kamvas Proでは乱雑な線が引かれました。
正直、ペンデバイスのタッチ対応としては熟成が不足気味だと思います。幸い、誤爆防止になる手袋が付属していること、本体上端のスイッチですぐにオフにできることに加えて、アプリによってはタッチを無視するような設定もできたりするので、致命的な問題ではありません。
また、ペンを使っていないときは(非常に貴重な)大型のタッチ対応ディスプレイとして使えるので、無いよりはずっとうれしいとも思います。
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