HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと:ある日のペン・ボード・ガジェット(3/5 ページ)

» 2024年06月21日 12時00分 公開
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ペン性能をチェック

 さて、肝心のペンをチェックしていきましょう。本機は新世代の「PenTech 4.0」ペンシステムを採用しています。自分は「PenTech 3.0」の板タブを持っているので直接比べられますが、以下の点が向上していると感じました

  • 強い筆圧まで頭打ちにならない
  • 軽い筆圧の安定感が増している

 特に強い筆圧は先代までの弱点で、強い力で線を安定させたりダイナミックに強弱を付けたりしたいときにはあまり余裕がありませんでした。この点は改善を期待していましたが、期待通り満足できるレベルになったと思います。

 軽い筆圧については、本機は狙った薄さが連続して出せる感覚が向上していて、古い方はちょっと揺らいでいたんだというのに気づいた感じです。

 ジッターや妙なクリック感などはもう昔の話になっているので、ペンの基礎的な描きやすさの面ではほぼ不満がなくなりました。そろそろレビュワー廃業ですね。

 ただ、全てにおいて違和感がなかったかというと、そうでもないです。

  • 遅延がややある
  • ペンを傾けたときにカーソルがずれることがある

 遅延については、たぶんディスプレイ内部での遅れだと思いますが、主にペンやタッチでスクロールしたときにモッサリ感が出やすいです。試しにワコムの「Cintiq Pro 17」を60Hzに落とした状態でペン遅延を比べてみると、やはり60分の1ぐらい遅れています(Cintq Pro 17を120Hzで動かせばもっと差が出ます)。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び メトロノームを聞きながら1周1秒のペースで円弧を描くテストです。大雑把ですが、目盛1つで60分の1秒ぐらいです。線が12時の目盛を越えた時点を切り出しています

 これはおそらく、自分が以前使っていた「Cintiq Pro 16 前期モデル」と同程度のはずで、気分はともかく作業に支障があるというほどでもないと思います。遅延が気になりがちな人は実機を見て判断するのをおすすめします。

 カーソルずれについては、不思議なことに上下/左右方向に傾けたときにはずれず、それ以外の角度に傾けるとずれてきます。かなり深く傾けないと大きくはずれないですし、仮に気になったとしても自分が普段ペンを持つ角度で座標キャリブレーションをし直せば良いだけなので、実用上の問題にはなりづらいと思います。本機を検討しているならば一応、知っていれば使用感を改善できるかもしれないとだけ覚えておいてください。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び それぞれ、右に深く傾けた場合、右上に深く傾けた場合です。製品のアップデートで直りそうではありますが……

 また、筆圧の平滑化処理のせいか、素早く文字を書くと少しヒゲが出やすいようでした。絵を描く時にはほとんどの場面で影響ないと思いますが、素早いハッチングをたくさん描きたい人はチェックしておくとよさそうです。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び だいたい同じ感覚で、素早い文字とハッチングを描いています。鉤状のヒゲが見えるでしょうか

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