HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったことある日のペン・ボード・ガジェット(5/5 ページ)

» 2024年06月21日 12時00分 公開
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まとめ

 では、まとめていきましょう。

気に入った点

  • 高品質な4Kディスプレイ
  • 設置しやすいサイズと形状、内蔵スタンド
  • 完成度が増した新世代のペン
  • 細いペンの選択肢が付属品として提供されている
  • 左手デバイスが付属
  • タッチ入力対応
  • ファンレス
  • Cintiq Proよりもリーズナブルな価格

難点になりうる点

  • 表示にやや遅延がある
  • パームリジェクションの不足
  • Macではタッチ非対応(執筆時点では)
  • HUION機としてはかなり高価

 Kamvas Pro 19は、HUIONが全面的に真のハイエンドを求めた液タブです。4Kのディスプレイと、従来の弱点が大きく改善した新しいペンで、これまでよりも妥協のない作業環境を構築できます。また、タッチ対応や細いペンの選択肢、価格帯も含めて、旧Cintiq Proキラーとしての役割もより強く意識されています。

 一方で、ペンも使うタッチディスプレイとしての熟成不足や、表示遅延など、惜しい点もあります。基本、海外メーカーの弱点はすぐ直ってしまうので心配はしていませんが、真のハイエンド機としてはあと一歩、洗練の余地があるとも言えます。

 上記のような惜しい点こそあれ、旧Cintiq Proシリーズが古くなりつつある現在、従来にないサイズ感、豊富な付属品、ファンレスや省電力、モダンな仕様など、有利な点も沢山あります。この価格帯の液タブ上位機を導入したいならば、外して検討するわけにはいかないモデルと言えるでしょう。

 また、同世代のシリーズとしては27型の「Kamvas Pro 27」も存在します。こちらも29万9980円と高価ですが、大きいサイズが好みの人は「Cintiq Pro 24」のライバルとして検討してもよいでしょう。

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