それではまとめていきましょう。
ProArt Dispay PA169CDVは、「正確な表示を持ち運べる」という意味で非常に貴重なモバイルディスプレイです。高輝度のおかげで理想的な照明でない環境にも対応しやすく、多拠点や出先で制作/調整などをする必要があるときに心強いデバイスになるでしょう。
また、タッチ操作に対応し、ペンも付属しているので必要に応じて手書きをしたり、UIをあちこち追い回したりする必要がある作業などを、マウスやトラックパッドよりも素早くこなすことができます。
一方で、ペン性能はあくまでエントリーレベルになっており、ペンを使った制作が主な用途の場合にはコストの割り振りがアンバランスです。上記のような本機の強みが必要という事情がなければ、絵を描く用途には液タブを検討するのが順当でしょう。
全体的にペンの利用を強く訴求した高価なデバイスとしては、野心的な作りや感心するような工夫もあるとはいえ、仕様の妥当性や完成度などはまだ少し、詰める余地があると思います。とはいえASUS独特のスタイリッシュなデザインや、所有欲を刺激する上質感は今でもかなり感じます。今後の製品も楽しみにして注目していきたいです。
ワコムが有機ELと出会ったら……極薄で最軽量液タブ「Movink 13」をプロ絵師が試したぞ!
HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと
iPad Proを超えるお絵描き端末!? 「Galaxy Tab S8 Ultra」レビュー
実売2万円ちょいとリーズナブル! 3年/4年保証が付属したASUSの15.6型モバイルディスプレイを試す
「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.