なお自分でキャプチャのタイミングを調整したい場合は、手動モードへと切り替えることが可能だ。まずは一度自動で試してみて、うまくいかなければ手動で再挑戦するのがよいだろう。台形補正についても、手動モードでは自分で四隅の位置を調整できるようになる。
前述のように、用いるデバイスが新型のM4チップ搭載iPad Proであれば、必要に応じてフラッシュが発光し、影の削除および色の強調を自動的に行ってくれる。フラッシュ自体は従来のiPad Proにも搭載されているが、新型iPad Pro(M4)のそれはほぼ毎回のように発光するのが特徴だ。これらフラッシュの発光の有無、さらにカラーモードは任意に指定することも可能だ。
以上の作業を終え、書類を保存した後、プレビューを見ながら画面の回転などを行ってPDFとして保存すれば作業は完了だ。その後は一般的なファイルと同じく、メールやメッセージなどに添付したり、AirDropを用いてiPhoneに転送して持ち歩いたりと、さまざまな活用が可能になる。
流れは以上の通りなのだが、カメラアプリで「書類でスキャン」ボタンが出現するのは、明らかに書類と分かるテキストが書かれた被写体だけで、それ以外のもの、例えば写真などでは表示されない。
一旦スキャンモードに切り替わってしまえば、そこに写真を紛れ込ませて撮ることは可能だが、コントラストが強くなるため、写真の階調がかなり変化してしまう。基本的には文書でのみ使える機能とみてよいだろう。
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